警察長官更迭で治安はどうなる

コウィット警察長官がついに更迭された。もともと親タクシン派ということもあって、軍政にとっては目の上のたんこぶだった。しかし、年末の連続爆弾テロ事件および地方で頻発している学校放火事件の捜査を巡って、軍政との軋轢が大きくなっていた。
軍政がこれまでコウィット警察長官を更迭できなかったのは、一応、クーデターに賛同して軍に歯向かわなかったからだ。クーデター首謀者が国王の承認を得るため謁見したときもそのメンバーにも入っていた。
しかし、親タクシン派で固まる警察と、反タクシン色を前面に出す軍事政権との間に挟まれ、うまくやっていくことができなかった。最終的には母体の警察側に付き、軍政から見放された。
今回の更迭は、これまでの経緯を見る限り、軍政にとっても苦渋の判断だった。できれば警察には手を付けたくなかっただろう。この人事でもし、警察の士気が下がれば、治安に影響が出る。その結果、犯罪が増えたり、新たなテロが発生したりすれば、軍政に対する国民の支持率は間違いなく落ちる。それは観光客や投資の減少を招き、経済にも影響が出てくる。
新長官に指名されたセリピスット警察顧問は、タクシン前首相に閑職に追いやられた人で、警察内では主流派とは言いがたい。今後、うまく警察を束ねていけるか……在タイ外国人としても、治安という身近な問題に関係するだけに心配になる。【written by 水谷】

6 件のコメント:
このセーリーピスットさんは、アクの強い人で敵も多そうですね。以前は、ただ、せーリーという名前だったのが、姓名判断かなんかでセーリーピスットさんとなりました。
軍と警察とは、昔からあんまり仲がよくないですが、お国のために力を合わせて頑張って欲しいです。
軍も警察も役所もタクシン派のみが出世できた時代から、タクシン派が左遷される時代に入ったから、これから例えタクシンが戻ってきても、元に戻そうとしても、今以上の大混乱が起こるだけです。
すべてはタクシンがやりすぎたことが産んだ混乱です。
ソンティが誰を警察長官に据えようと、最初から軍の士官学校と警察士官学校はコースが違うのだから仲がよくなるわけはありません。警察長官一人代えて警察組織を変えられると思っているならソンティというひとは楽天家ですね。
>警察長官一人代えて警察組織を変えられると思っているならソンティというひとは楽天家ですね。
それでは君はどういう人事異動をすれば、いいと考えてるのかね?
通常、組織をいじる時は、頭からいじるのが当然じゃないのかね。
多分、ソンティ司令官は本当の敵がわからないか、手を出せないのではなかろうか。確かにタクシンは国を追われたが、現役時代の彼の異常なまでの強権を支えたのは何だったのか?つまりタイ軍部や政治家は彼の背後にあるパワーに恐れをなしていたとも言える。タクシンは汚職や脱税で追及を受けているが、本当は国家反逆罪に近い治安系で追求されるべきで、それは表に出ていない。彼が閣僚を率いてフィンランドで謀議をおこない、タイを共和制に移行して第二のリークアンユーになろうと画策した事は闇の中。つまり今の軍政もそこには手をつけられない何かがあるってことだね。ああ、危ない・・・
水谷記者が書いているように、警察庁長官を更迭しても、警察組織全体の士気低下を招き、結果として治安の悪化をもたらすことで、バンコクで暮らす日本人にもとばっちりが及ぶかもしれないのだから、下らぬタイの順と警察の利権争いのためだけの長官更迭などやる必要がないでしょう。
組織のトップを変える必要性そのものがないのに、「トップを変える以外に組織を変える方法があるのか」と問われても答えられませんね。
基本的な認識の違いですよ。
コーウィット警察長官が爆弾テロ事件で軍人を誤認逮捕してアウトならば、プラテープが行幸する南タイで爆弾が爆発したので、南部を管轄する第4軍管区の司令官は即日アウトのはずだよ。問題の深刻さが全然違うからね。
そして、元々軍の主流でもなかったソンティ陸軍司令官は、イスラム教徒だから南部問題を解決できるだろうということで、司令官に任命されたのじゃなかった。
南部のテロはクーデター後むしろ激化し、遂に大晦日のバンコクの爆弾テロの容疑者のビデオに南部のテロ専門家が写っている
これで、どうしてソンティ陸軍司令官は更迭されないの???
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