2/01/2007

タクシン前政権の不正追求には熱心だが・・・

 バンコク首都圏の会社経営者や実業家1639人を対象にした世論調査で、54%が「下級公務員の汚職が極めて深刻」、66%が「末端政府機関の汚職が深刻」と回答したという。

 そういえば先日、チェンライ県とサケオ県の政府機関で、タクシン前政権時代に不正容疑で左遷され、前政権に恨みを抱いている職員が呼び戻されたという話を聞いた。

 また、ある省では、タクシン派の有能職員を地方に左遷。その一方で、反タクシン派の小間使いが、大抜擢され役職に就くという、漫画的人事も行われている。

 バンコク都内のとある政府施設では昼間から屋外でトランプ博打に興じる下級職員の姿を目にすることがある。前政権時代にはまずなかったことだ。

 現暫定政権は官公庁に対して、前政権の不正解明に全面協力するよう命令。「モラルが大切だ。タクシン前首相はその反面教師だ」と声高に叫ぶなど、タクシン前政権の汚職追求にかける熱意には並々ならぬものがある。しかし、その一方で、今現在行われている汚職・不正追求にははなはだ不熱心だ。「別に上から注意もされないし」との声すら聞く。

 タクシン前政権下、実家の事業がタクシン前首相一族と対立関係にあったことで、冷や飯を食っていた軍高官のところに、クーデター直後、「いっしょに事業をやろうじゃないか」との申し出が急増したという。しかし、そのお誘いも暫定政権の支持率低下とともに、減ってきたそうだ。

 次期政権は11月に発足する見通し。その陣容がまったく読めない今、それまでの間、公務員はどのようなスタンスで仕事をしたらいいのか混乱しているようであり、それが「やる気低下」にも繋がっているようだ。

 これから約8カ月、官公庁のモラル低下はどこまで進むのだろうか。【written by 神埼 明】

3 件のコメント:

2/02/2007 8:24 午前 に投稿, 匿名 さんは書きました...

どうもバンコク週報さんは、現政権に批判的で、タクシン待望論が強そうですね。

タクシン時代の不正解明が進まないのは、
証人が、タクシン派からの殺害を恐れて証言ができないからでしょう。

タクシン流の市場経済推進は、実は私利私欲のための賄賂政治であった、ことが解明された今、国王が言うように「足るを知る経済」に軸足を移して、紙面のトーンを帰るべきではないでしょうか?

 
2/04/2007 7:52 午後 に投稿, 匿名 さんは書きました...

バンコク週報の現政権に対する批判的な見方は当然のことだと思います。
ジャーナリストとして、民主的方法によって誕生した政権ではなく、戒厳令によって言論封殺をしようとする政権を支持するならば、体制翼賛報道になります。

昨年9月のクーデターから既に5ヶ月、国王から許された任期は1年ですから、もうレームダック状態です。

 
2/05/2007 3:21 午後 に投稿, 匿名 さんは書きました...

軍高官だけ政府系企業や銀行の役員や顧問につけることで、合法的に軍人の安月給に大幅な特別給与を支給して、汚職をしていない、賄賂をもらわないという論理を取っているのに、下級官吏には何の役得もなく真面目に働けという方がおかしいと思いますよ。
バンコク週報のブログは、軍高官の副収入の方法について指摘せず、官公庁のモラルの低下を指摘していますが、批判のポイントが逆だと思います。

 

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