2007年
1263号(3月26日〜4月1日)
JTB(タイランド)新社長
『宮腰 昌和(みやこし まさかず)

「タイの旅行会社として1人立ちする」


宮腰 昌和(みやこし まさかず) 氏

 「28年振り2回目のタイ赴任だが、毎年出張で来ていたので、タイへの違和感はない」と語るのは2月3日付けで、JTB(タイランド)に新社長として赴任した宮越昌和(みやこしまさかず)氏だ。

 宮腰氏は78年大学卒業後、香港の日系旅行会社に入社。日本での3年半を除き、フィリピン4年、香港8年、シンガポール12年とアジアで勤務、海外勤務は今年で通算25年目となる。

 就職先に旅行会社を選んだのは、「中学卒業後、約20年間同窓会の幹事を続けていたほどの手配好き。それがきっかけの1つ」と笑う。

 99年4月、シンガポールを拠点とするJTB(アジア)にはヘッドハンディングで中途入社した。

 これまでの業務で最も達成感を感じたのは、JTB香港支店長だった昨年。

 「中国人観光客の取扱い人数で年間10万人以上を達成した。これは日系旅行会社として初のこと」と胸を張る。

 大卒後入社した旅行会社とJTBの違いについては、「強力なブランドがあるため、あまり企業努力しなくても、業績が伸びていた。しかし、本社からもらう仕事だけでは限界がある」

 タイでは、04年末のインド洋大津波、昨年のクーデター・首都圏爆弾テロなど、旅行業には逆風が吹き続けている。

 「旅行業は平和産業。湾岸戦争、米国同時多発テロなどで一挙にお客様が減る経験もした。首都圏爆弾テロの影響も重く見ていたが、タイへの日本人旅行者数は減るどころか伸びている」と驚きも隠さない。

 「香港やシンガポールと違いタイは歴史のある観光スポットが豊富。こういうものは永遠に続くもの。今後は、欧州や中国からの観光客の取扱いもいっそう拡大し、業務の多角化を進めていく。タイの旅行会社として1人立ちしなければならない」と抱負を語った。

 1956年1月生まれの51歳。長野県諏訪郡下諏訪町出身。78年、東洋大学法学部卒業。タイには夫人を帯同。趣味はゴルフと言いたいが、「香港はゴルフ環境がよくなかったので、タイでは必要があれば再開したい」

(聞き手・構成 松房 達也記者)