更新日:2007年9月4日(月)16:40


日刊ニュース

[政治]
■首相、原子力発電計画推進に意欲
 スラユット首相は3日、化石燃料への依存度を引き下げるため、専門家による具体的な原子力発電計画作成が必要との認識を示した。原子力発電所建設には環境保護団体などが反対しているが、首相は、「長期的なエネルギー確保の観点からタイも原発計画を進める必要がある」と訴える。

 タイは現在、対GDP比約15%に及ぶ年間9000億バーツほどの石油、ガスを主に中東などから輸入しており、エネルギーの輸入依存度は90%に達している。首相は、「原発の管理運営と放射性廃棄物の処理は慎重に行う必要があるものの、原子力発電はクリーンで環境に与える悪影響が少ない」と理解を求めた。

 タイでは約30年前から原発建設が時折論議されてきたが、いまだ具体化されていない。

■陸軍司令官、戒厳令全面解除は必要なし
 ソンティ国家治安評議会議長(陸軍司令官)は3日、民主党や有力市民団体が戒厳令解除を求めたことに対し、「35県に現在も敷かれている戒厳令については誤解を解くための説明が必要かもしれない。しかし、この法律が、総選挙の支障になることはない」と強調し、戒厳令解除は不要との認識を示した。同議長によれば、遵法意識の高い善良な市民なら戒厳令を恐れる必要はまったくないとのことだ。

■選挙監視団派遣でEU側と協議へ
 アピチャート中央選挙管理委員会委員長によれば、中央選管が選挙監視団派遣の申し入れについて6日にEU代表と話し合う予定という。

 委員長はまた、「タイは、選挙の視察を許したことはあるが、過去に監視団受け入れの覚え書きを交わしたことはない」と述べ、拘束力のある覚え書きをEUと交わすことに否定的な考えを明らかにした。タイの現政権に不信感を抱くEUは一定の権限を持つ監視団を派遣すべく覚え書きの締結をタイ側に求めている。

 しかし、その一方で、アピチャート委員長は、「EUの派遣団が国内法に従うのなら、その受け入れを拒む理由はない。タイでは選挙要員が不足しており、これについてもEU側と協議したい」と述べている。

■証取法違反容疑で前首相夫妻に逮捕状
 バンコク刑事裁判所は3日、法務省特別捜査局の請求に応じ、タクシン前首相とポチャマン夫人に対する逮捕状を発行した。夫妻に対する逮捕状発行はこれで2件目となる。

 特別捜査局は、不動産会社「SCアセット」株に関連する証取法違反疑惑で、前首相夫妻が同局の出頭要請に応じなかったため、逮捕状を請求していた。同局のスナイ局長は、「裁判所が逮捕を許可したのを受け、特別捜査局では特別班を編成して対応する」と発表。しかし、証取法違反で夫妻の身柄引き渡しを英国に要請できるかは現時点では不明とのことだ。

[経済]
■フィリップ・モリス、タバコ価格を値上げ

 タバコのフィリップ・モリス(タイランド)は9月3日、「マールボロ」と「L&M」の価格を1箱につき2バーツ引き上げた。同社のアショック・カントリー・マネージャーは「今回の値上げは、先のタバコ税増税についての閣議決定によるもの」と説明した。

■顧客満足度調査、フォードがトップ
 国際的なコンサルティング専門機関、J.D.パワー・アジア・パシフィックは9月4日、「2007年タイ自動車顧客満足度調査」の結果を発表した。同調査結果によると、米フォードが1000ポイント満点中、856ポイントでトップとなった。同調査は05年8月〜06年5月に新車を購入した人を対象に行われた。

■商業省、名義貸しの企業実態調査へ
 商業省商業開発局は、外国人とタイ人の合弁会社約4万社について名義貸しがないか調査を進めていることを明らかにした。これまでに、4万社のうち約3000社の主要株主が外国人であることが確認されたという。また、このうち1800社は投資委員会(BOI)が外国人による半数以上の株所有を認可した企業であることが判明している。

■第2四半期の経済成長率、前年上回る
 国家経済社会開発委員会(NESDB)は3日、今年第2四半期の経済成長率が輸出の成長と政府予算の執行拡大などで4.4%に達し、前年の4.2%を上回ったことを発表した。これで今年上半期の成長率は4.3%となった。

 アンポンNESDB事務局長は、「予想を上回る経済成長は、輸出が金額で18.3%、量で12.5%拡大し、予算執行が加速されたことが大きな理由だ。また、バーツ高昂進による輸出額減少も7.6%にとどまった」と説明した。

 しかし、第2四半期の個人消費は前期の1.3%から0.9%へと減速。民間投資も0.8%落ち込んでいる。

[社会]
■9月実施のお勧めイベントを紹介

 バンコク都内の文化ファッションアカデミーとタイカルチャーセンターで9月、言葉に不安のある日本人も楽しめるイベントが2つ実施される。

(1)テディベアで洋服作りの基本を学ぶ
「ロリータベアプロジェクト」

 文化ファッションアカデミーでは、FMラジオの「アジアン・パラダイス」と共同で、テディベア用洋服作りのワークショップ「ロリータベアプロジェクト」を開催。パターン(型紙)作りから完成まで、テディベアに着せる洋服を1回で完成させる。

 テディベア用といっても、ボタンや細かいレースの飾りなど人間の服と同様で本格的。服作りの基本を気軽に学べるチャンスだ。ロリータ風のデザインのスカートかズボンが選べて、自分なりにアレンジも可能。初心者でもわかりやすく教えてくれる上、日本人の先生もいるので言葉の心配もいらない。

 さらに、タイの有名テディベアブランド「テディハウス」のかわいいベアに出来上がった服を着せて持って帰れるので、部屋のインテリアとしても子どもへのプレゼントとしてもぴったりだ。

日時:9月1日、8日、29日、10月6日、各土曜日の9:00〜16:00
会場:文化ファッションアカデミー(シーロム通りユナイテッドセンター16階)
参加費:1500バーツ(材料費込み)
問い合わせ:
文化ファッションアカデミー 電話0-2235-8240-2
http://www.bunkafashion.com

FM89.5 Asian Paradise メール:asian-paradise@hotmail.com(日本語可)
http://www.asianparadiseradio.com


(2)日タイの俳優が共演する演劇公演
『5 the story R』

 日タイ修好120周年記念文化交流公演『5 the story R』が、アートギャラリーを会場に9月4日から9日まで行われる。年齢や経歴の様々な日タイの舞台俳優が言葉を越えて共演する舞台。「生」「死」「幸福」「差異」をテーマに部屋の中で5つの物語が繰り広げられる。

日時:9月4〜7日 19時開演、9月8〜9日 14時開演、19時開演
チケット:250バーツ 200バーツ(学生)
場所:タドゥーコンテンポラリーアート、ティアムルアムミット通り沿い、バルセロナモーター(BMW)7F
最寄り駅:タイカルチャーセンター
予約・問い合わせ:Tadu Contemporary Art?
            電話0-2645-2461、081-593-944

■ロシア人女性観光客殺害事件で死刑判決
 今年初め東部観光地、パタヤでロシア人観光客の女性2人(25、30)が殺害された事件で、チョンブリ県裁判所は3日、犯人の男(25)に死刑判決を下した。被告は事件当日、強盗目的でデッキチェアーで日の出を眺めていた被害者を襲ったが、騒がれたことから殺したと自供している。また、パタヤ市の名を傷つけたことに対しても謝罪したとのこと。

■空港周辺住民、騒音問題訴え近く大規模デモ
 騒音公害に悩むスワンナプーム空港周辺住民らが抗議のため航路に風船を飛ばすとの計画をしていることに対し、航空局は「法律上、テロ行為に該当する可能性がある」と警告した。このため大半の住民は風船の打ち上げを思いとどまっているが、「空港側がこれ以上騒音問題を放置するようであれば近く大規模なデモ運動を起こす」と述べている。

■南部県、テロ容疑者捜索のため学校閉鎖
 南部パッタニ県第3学区にある学校34校が3日、警察によるテロ容疑者捜索作戦のため休校となった。同地域では最近教員を狙ったテロが続いており、警察は現在も容疑者らが複数潜んでいるとみて捜査を強化している。教員を狙ったテロ頻発について現地の教育関係者からは、「政府機関同士の連携不足も理由のひとつ」との声があがっている。

[三面記事]
■不良夫、浮気がバレて妻に性器を切断される

夫の性器切断後、逃走した容疑者

   9月1日、バンコク都内トンロー地区のカミリアン病院から性器を切断された男性患者が集中治療室で手当てを受けているとの通報がトンロー署に入った。

 この男性は都内パタナカン通りソイ22のサティットアパートに住むプルンさん(34、仮名)。カッターナイフで陰茎を根元から切断されたほか、陰嚢もすっかり切り取られていた。ただ、発見時、泥酔状態であったことから、意識もうろうとした状態で近所の者に病院に担ぎ込まれている。

 プルンさんは、妻のタイ、そして10歳になる女の子と暮らしていたが、定職がなく、妻の収入に頼り、自分は子供の面倒を見ていた。ところが、ある時、タイは、アパートの住民の密告で、失業中の夫が若い女性と付き合っているを知る。そればかりか、タイさんが苦労して稼いだお金をその女性貢いでいることまで発覚。

 このことに激怒したタイは夫を酒に誘い、泥酔するまで飲ませた後、用意していたカッターナイフで性器を切断。その後、逃走した。

 警察では現在、タイの行方を追っているが、切断された性器はついに発見できず、縫合手術を受けることはできなかった。