更新日:2007年3月7日(水)19:24


日刊ニュース

[政治]
■憲法裁、前首相の出廷は不要
  憲法裁判所のクライラーク判事は6日、タイ愛国党などの政党法違反疑惑の裁判に同党党首だったタクシン前首相の出廷は不要との見解を明らかにした。タクシン氏は昨年の総選挙における南部での候補選定などを説明した書面を提出済みという。タイ愛国党、民主党、弱小3党の計5党が政党法違反の疑いをかけられており、有罪となれば、解党が命じられる見通しだ。

[経済]
■生命保険協会、税控除額増加を要請

  タイ生命保険協会は6日、生命保険加入者増加を目的として、財務省に同保険加入者の税控除額拡大を要請した。同協会のサラ会長によると、タイでは総人口の16%しか同保険に加入していないのが現状という。同協会はまた、特に退職者や高齢者のための保険について検討するよう、政府に促した。

■国王、新財務相にTDRI所長を任命
  プミポン国王陛下は7日、チャロンポップ・タイ開発研究所(TDRI)所長を新財務相に任命した。

 国王陛下は、チャロンポップ・スサンコンカン首相顧問を財務相に、ポンデート・ピンプラティープ社会開発・人権保護相秘書官を副社会開発・人権保護相に、モラコット・コンカセム保健相顧問を副保健相に任命。また、パイブン・ワタナシリタム社会開発・人権保護相は副首相(社会問題担当)を兼務することになった。

 財務相にコシット・パンピヤムラット副首相兼工業相を任命しなかったことについて、スラユット首相は「コシット氏が被るであろう不利益を考慮した結果」と説明。というのも、財務相経験者は離職後2年間は民間金融機関に職を得ることができない。首相によれば、「コシット氏はバンコク銀行から受け取っていた数百万バーツの月給を犠牲にして、入閣した。今の月給は10万バーツしかない」とのこと。暫定政権の任期もあと数ヶ月に迫った今、コシット氏の将来を考えると、財務相任命がはばかられた、との理由付けをしている。

 また、ソムマイ・パシ副財務相は、チャロンポップ氏の財務相就任を歓迎する一方で、「チャロンポップ氏はプリディヤトン氏が導入した外資規制に最初から反対の立場をとっていた」と発言。「そのため、外資規制を継続するか、見直すかは、もう一度検討する必要があるだろう」と述べた。

■NESDB、今年の経済成長は減速
  政府のシンクタンク、国家経済社会開発委員会(NESDB)によれば、タイ経済は今年、輸出と民間投資の伸び悩みのため、昨年の5%に対し4.5%程度の成長にとどまることが予想されるという。輸出は昨年、17.4%の成長を記録したが、今年は世界経済低迷のため伸びが7.9%にとどまる見通しだ。

■6日の株価、4.78ポイント下落
  3月6日のSET(タイ証券取引所)は、平均株価が下落した。SET指数は前日比4.78ポイント安の674.24。売買代金は前日の111億バーツを1億バーツ下回る110億バーツ。機関別売買では外国人投資家が8億バーツの売り越し。国内投資家が7億バーツの買い越し。機関投資家が1億バーツの買い越し。

 売買代金が最も多かったのは、PTTで9億バーツ。その後に、サイアム商業銀行、バンコク銀行と続いた。売買高トップはアグリピュア・ホールディングスで1億2000万株。その後に、ナショナル・マルチメディア・グループ(ワラント2付き)、ドラゴン・ワンと続いた。売買高が1億株を上回ったのはアグリピュア・ホールディングスのみだった。

[社会]
■絶滅種の鳥、シャム湾近くで発見

  タイで長年にわたり研究を続けている著名な鳥類学者ラウンド教授が、100年以上前に絶滅したとみられていた鳥(オオハシヨシキリの仲間)をシャム湾沿いの湿原で発見したことを明らかにした。教授は去年3月にこの鳥を捕獲後、イギリスで139年前から保存されていた標本を元にDNA鑑定を行い、絶滅種の鳥であることを確認した。

■偽御守りに怒り、数千人が暴動
  南部ナコンシータマラト県内で人気の御守りジャトゥカーン・ラマテープを購入した数千人が、偽物を売りつけたとして販売元に押しかけ警察が出動する騒ぎとなった。購入者によると、何ヶ月も待って受け取ったお守りは粗末で本物とはかけ離れているという。100件以上の苦情が殺到した警察は、製造元に御守りの効果を誇大表現しないよう警告した。

■余波広がるタイ人地雷爆死事件
  陸軍第3管区が先週ミャンマー国境でタイ人ビジネスマンが地雷で死亡した事件について、諜報機関に詳しい調査を指示していたことが明らかになった。この事件をきっかけに、西部メーホンソン県における事業主から政府高官への賄賂の実態も浮き彫りになってきた。また、地雷がカレンニー民族人民解放戦線(KNPLF)基地近くに仕掛けられていたことから、ミャンマー政権が関与している可能性もあるという。

■ロシア大使も事件に強い関心
  セリピスット警察長官代行は6日、駐タイ・ロシア大使との会談後、同大使もロシア人女性2人の殺害事件を単なる物取りとは考えていないようだと述べた。2人は団体旅行で初めてタイを旅行中だったが、入国の8日後、グループから離れて2人だけで訪れたパタヤで殺害されている。

■タイで抗ウイルス薬の臨床試験
  保健省の鳥インフルエンザ研究委員会によれば、タミフルが効きにくいH5N1型ウイルスが今後広がると懸念されるため、タイで新しい抗ウイルス薬『paramivir』の臨床試験が行われる見通しだ。これは、国立衛生研究所、オックスフォード大学、WHOなどが費用を負担するもので、米国に次ぐ2回目の臨床試験となる。

■ソンティ議長、外国旅行自粛呼びかけ
  ソンティ国家治安評議会議長は評議会の幹部に対し、批判を避けるため、公費での外国旅行を極力控えるよう求めた。先に評議会副事務局長一行の視察旅行をタイ愛国党幹部が「なんでそんなにカネがかかるのか」と批判したが、これはタイ空港社が御膳立てしたもので、ソンティ議長は事前に知らされていなかったという。