更新日:2007年1月23日(火)17;45


日刊ニュース

[政治]
■進まぬ前政権の汚職疑惑解明

 資産調査委員会のサック報道官は22日、前政権の汚職疑惑で、「被害者」である政府機関による速やかな告訴を可能にするため、ソンティ国家治安評議会議長(陸軍司令官)、スラユット首相と協議する予定であることを明らかにした。委員会の勧告にもかかわらず、複数の政府機関がいまだに法的手続きを執っていないという。

■連続爆破テロの容疑者逮捕で温度差
 スラユット首相とコウィット警察長官が22日、連続爆破テロ容疑者18人の逮捕について約40分話し合った。ここで首相は、慎重に捜査を進めるよう強く要請したものとみられる。先にソンティ議長は「でっち上げは許さない」と警察に警告したが、複数の軍部首脳が逮捕の正当性を疑問視しているという。警察への不信感の表れか、首相は同日、法務省特別捜査局にも捜査を命じた。

■タイ外相が批判、「国内事情を理解せず」
 キティ外務省報道官は22日、タクシン前首相とシンガポール副首相の会談問題を巡るシンガポール政府の反応を、「タイの国内事情を理解していない」と批判した。シンガポール外務省は先に、外国の元政府首脳を丁重にもてなすことが問題視されたことは過去一度もない、と説明している。キティ報道官は、タイが外交チャンネルを通じて抗議しているにもかかわらず、シンガポールはこの問題に理解を示そうとしないと苛立ちを露わにした。


[経済]
■テロ容疑者逮捕による政治懸念拡大で株価下落
 1月22日のSET(タイ証券取引所)は、昨年大晦日から元旦にかけての首都圏連続爆破テロの容疑者(軍人・文民)計18人が拘束されたことで、政治的不透明感が拡大、平均株価は下落した。アドキンソン証券のロンナキット副社長は「軍人が同テロの容疑者として拘束されたことで、新たな衝突が発生する可能性もある。投資家のタイへの信頼感に影響を及ぼすのは避けられない」と述べた。

 SET指数は前週末比3.05ポイント安の655.12。売買代金は前週末の127億バーツを25億バーツ下回る102億バーツ。機関別売買では外国人投資家が5億バーツの買い越し。国内投資家が4億バーツの売り越し。機関投資家が1000万バーツの売り越し。

 売買代金が最も多かったのは、バンコク銀行で7億バーツ。その後に、クルンタイ銀行、サイアム商業銀行と続いた。売買高トップはバンコク・ランド(ワラント1付き)で8億株。その後に、TMB銀行、CSPスチール・センター(ワラント1付き)と続いた。売買高が1億株を上回ったのはバンコク・ランド(ワラント1付き)のみだった。

■財務省、自動車原材料の関税を見直し
 タイ財務省は、タイの自動車および自動車部品産業で使用される原材料となる300品目以上の関税の見直しに入っている。同省財政政策局のパニー局長によれば、同見直しは、タイの産業競争力強化計画の一環。

 同局長は「今回の関税引き下げは、輸入関税を原材料1%、半製品5%、製品10%と3つに分類する計画に呼応したもの」と説明した。


[社会]
■国民議会、新空港の一時使用中止を検討
 スワンナプーム新国際空港の滑走路と誘導路に無数の亀裂が確認されたことから、国民議会では同空港の一時使用中止を検討している。

 国民議会(暫定政権下で国会に相当)でスワンナプーム空港問題を担当するバンウィット国防省副事務次官(国民議会議員)によれば、1月中にタイ国軍のエンジニアチームが実際に滑走路で離着陸を行い、安全性を確認するという。その結果、仮に早急な補修が必要と判断された場合には、スワンナプーム空港を一時閉鎖して、補修が終了するまでドンムアン空港を再使用する方針も明らかにした。

 また、誘導路では亀裂のほか、くぼみも多数確認されているが、すでに一部に使用中止命令が出ている。バンウィット副事務次官は、「問題のない部分も多く、離着陸に支障はない」としているが、正式な判断は国軍エンジニアチームの報告を待つことになる。

 スワンナプーム新空港では昨年9月28日の正式開港直後から亀裂の発生が報告。バンウィット副事務次官は「新空港にからむ不正・汚職疑惑は星の数ほどある」と述べており、手抜き工事など今後、さまざまな問題が露呈することにもなりそうだ。

■モラル欠く今どきのタイの若者
 ラチャパット大学の世論調査により、現代の若者が、道徳心や年配者への敬意を欠いていることや、露出の多いファッションを好むことなどを不快に感じる国民が多いことが明らかになった。特に服装に関しては、スパゲティーストラップや超ミニ、身体に過度にフィットした制服の着用を禁止するよう、文化省に求める意見が多かった。また、若者に影響が大きいセレブを起用したモラル向上CMを望む声も上がった。

■イミグレ職員のマナー向上目指す
 旅行者から「感じが悪い」と不評をかっている新空港イミグレーション係員が、イメージアップのためにバンコク都内の大学でマナー講習を受けることになった。サワッディープロジェクトと名付けられた同講習には1200人の係員が参加し、礼儀正しい挨拶の仕方や「サンキュー」の言い方などを学ぶ。この講習は外国人旅行者の多い国内空港で勤務する係員に対しても実施される予定。

■通院患者癒すため中学生が病院で演奏
 患者が病院での長い待ち時間に感じる苛立ちを緩和するため、中部ノンタブリ県バンブアトン病院では地元中学生によるタイ古典音楽の演奏を提供、好評を得ている。発案者のプラブッダ院長は、「子供たちにとっては時間を有意義に使うことになると同時に社会貢献にもなる」と話している。検診で来院した男性(76)は、「心地良い古典音楽のリズムがイライラを和らげてくれる。演奏者に感謝したい」と感想を述べていた。

■鳥インフルエンザで「疑い例」
 中部アユタヤ県で22日、鳥インフルエンザ感染が疑われる女児(4)が病院に入院した。簡易検査では陰性だったが、高熱と肺炎というインフルエンザの症状がみられるという。同県はこの新たな疑似感染例に伴い、保健所などに所轄エリアに高熱の患者がいないかを調べるよう指示した。