更新日:2007年1月9日(火)17;40


日刊ニュース

[政治]
■陸軍司令官が警告。2、3月は要注意
 ソンティ陸軍司令官は、2月、3月のタイ社会は不穏な状況を余儀なくされるとの認識を示した。

 国家治安維持で首相に次ぐナンバー2の座にあるソンティ国家治安評議会議長(陸軍司令官)は8日、2月と3日は地方における過去の政権関係者の動向を厳重に監視する必要があると発言した。

同司令官はそれがタクシン前政権のことを指すかどうかについては明言を避け、「すべての動きを追っている」と述べるにとどまった。しかし、その一方で、「実際問題として何が起こるのか今の時点では分からない」とも打ち明けている。

 また、タクシン前首相が帰国を強く希望していることについて、ソンティ陸軍司令官は「タクシン氏は今のところ帰国しないとの情報を得ている」と述べた。しかし、タイ愛国党関係者はタクシン氏の帰国を実現させるため、あれこれと方策を講じており、予断を許さない状況だ。

■憲法起草評議会議長、選出される
 100人で構成される憲法起草評議会は8日の初会合で、タマサート大学の元学長、ノラニット氏を議長に選出した。180日で新憲法を完成させるという時間的制約があるが、同氏は「起草作業は問題なく進む」との見通しを示した。同評議会では今週中に互選で実際に憲法草案を起草する25人を選ぶ見通し。


[経済]
■中銀、バーツ高対策の一部修正示唆

 タイ中央銀行のタリサ総裁は、検討の結果不必要と判断された措置は取りやめる必要があると述べ、先に導入したバーツ高対策を将来的に一部修正する可能性を示唆した。この対策は投機目的の短期資金流入に歯止めをかけるものだが、民間部門からは無関係な外国資金にまで影響しているとして善処を求める声が強まっている。

■9日からガソリン価格を引下げ
 タイ国内の石油会社各社は、世界市場で石油価格が下落していることを受け、1月9日からガソリン価格の引下げを開始する。新価格は、オクタン95が1リットル=25.99バーツ、オクタン91が1リットル=25.19バーツ、ガソホール95が1リットル=22.94バーツとなっており、軽油は1リットル=22.94バーツに据え置かれる。

■為替取引規制の緩和示唆で株価は反発
 1月8日のSET(タイ証券取引所)は、タイ中央銀行(BOT)が為替取引規制の緩和を示唆したことで、平均株価が上昇した。サイアム・シティー証券のスキット上級市場アナリストは「BOTが為替取引規制の緩和を示唆したことで、銀行やエネルギーなどの優良銘柄が持ち直した」と述べた。

 SET指数は前日比5.63ポイント高の633.82。売買代金は前日の170億バーツを20億バーツ下回る150億バーツ。機関別売買では外国人投資家が13億バーツの売り越し。国内投資家が12億バーツの買い越し。機関投資家が1億バーツの買い越し。

 売買代金が最も多かったのは、サイアム商業銀行で12億バーツ。その後に、PTT、カシコン銀行と続いた。売買代金が10億バーツを上回ったのは、サイアム商業銀行のみだった。売買高トップはトラフィック・コーナーで9千万株。その後に、TT&T、Gスチールと続いた。


[社会]
■南部海岸の侵食に国王が懸念表明

 プミポン国王が、シャム湾に面した南部地方の海岸の浸食が進んでいることに懸念を示されたことから、王室事務局など中心となり拡大防止に取り組むことが決まった。なお、南部ナコンシタマラート県ではすでに今年、海洋局による防波堤拡張建設が決まっている。

■エルニーニョ現象で森林火災増加か
 国立公園・野生動植物保護局は、エルニーニョ現象の影響で今年は北部を中心に森林火災が拡大する可能性が高いと警告している。通常山火事は12月から4月の間に起こるが、今年は6月まで注意が必要とのことだ。国立公園周辺では消防隊が監視を強化しているが、地元市民の協力も欠かせないという。

■出口見えないウィークエンドマーケット問題
 チャトチャック公園に隣接するウィークエンドマーケットの店主達が、タイ国営鉄道(SRT)が用意した新店舗への移動を拒否している。移転先は現在の市場から15メートルの距離だが、露天商の代表は「移転先は治安に問題がある」と話している。露天商らは去年、SRTの請負業者による強引な立ち退き要求に強く反発。現在、弁護士評議会が仲裁に入っている。

■昏睡状態の女教師が死亡
 南部ナラティワート県で昨年5月19日に住民らから暴行を受け、頭部の負傷のため昏睡状態に陥っていた女教師、チュリンさんが8日、入院先のソンクラ県ハートヤイ郡のプリンス・オブ・ソンクラ病院で多臓器不全のため死亡した。葬儀は出身地のチェンライ県ドイルアン郡で執り行われる予定。

■アルコール飲料にも健康警告表示を
 保健省疾病予防局のナロン副局長によれば、同省は酒類の広告全面禁止には時間がかかりそうなことから、タバコと同じように、飲酒の危険性を伝える警告文と嫌悪感を催す写真の印刷をアルコール飲料に義務づける準備を進めている。同案は同省の食品医薬品委員会(FDA)が近くまとめる予定とのことだ。