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■プロのようにやってみたかった「あのショット」
まずは、打ち下ろしの1番パー4、338ヤード。難易度「9」だそうでスターティングホールとしてはまずまず合格点と言いたいところだが、ティーショットの打ち所がかなり絞られて難しいように見える。
話は2番ホールへ戻るが、1番ホールをパーで切り抜けて手のひらを返したように急に自信満々のプレーヤーに変身した単純な私は、胸を張って2番ホールへ。2番ホールは、一転して打ち上げのパー4、270ヤード。左は全英オープンなどのテレビでしか見たことのない、深い深いラフ。「これか〜、はじめて見た」と、一瞬の感動。「実は一度、ああいうラフからのショットをやってみたかったんですよ、プロみたいに」と、半分冗談、半分本気で言っていた私。そのためだろうか、呼び寄せられるようにティーショットはラフの中に消えていった。ラフに近づいてみると、「あんなこと言うんじゃなかった、せめてボールが見つかりますように」と、謙虚な気持ちにさせてしまうほど深くて太くて粘っこそうで硬そうなラフ群。果たして、ボールは無事に見つかった。 そこで、56度のサンドウェッジでフルショットしたが、ボールは約18センチ飛んだ、いや動いただけ。「これだ、このショットの感覚を味わってみたかったんだ!」と、負け惜しみでなく、素直に喜ぶ私。しかし、2度と同じ失敗はしないぞと心に決め、第3打目をフルショット。見事にボールは60ヤード先のグリーンエッジまで転がっていった。機会があれば、またこのショットをしてみたいと思う。 ■いったい、どこに打つンダヨ! 「あ〜、これが噂のパー6か。で、いったい、どこにどうやって打つの?」。キャディーさんは、「とにかく、この池をまずは越えてください。あっちに行かないことには始まりませんから」と、冷たいお返事。幸いに格好よく池を越えたものの、向こう側へ着いて絶句・・・。旗がある方向は推測できるがまったく見えない上に、その方向には大きな池が広がっていて、打てないのだ。キャリーで300ヤード打てれば何とかなるだろうがそれは非現実的な話。可能性がありそうなのは、ティーオフグラウンドに若干戻るようになるがちょうど池の狭い所を越えていくか、3打目で池越え狙いにして池に沿って真っ直ぐ220ヤードを打つか。このどちらかの選択になる。私は、池越えを後にとっておくようなことはせず、旗から遠くなっても今のうちに池越えをと考えてスプーンで池の狭い所を狙った。3、4、5打目と、遠き旗への道のり。私の満振りは功を奏さず、結果は10オン1パットの11。「いったい、だれが考えたんだよ、パー6なんて!」。と大叩きした瞬間は思ったが、終わってみればゴルフというよりクロスカントリーでもしていたような、それはそれで甘く切ない想い出となった。 結局パー37の前半は、ちょうど50で終了した。 ■オヘソかオヘソの下か。どちらを選ぶ? そこは、なんとも艶めかしいレイアウト。ティーオフグラウンドからグリーンに向かってホール全体を眺めると、まさに『女体』、しかも『仰向けの裸体』。でも、決して下品でなく、コースレイアウトの芸術とでも表現したい。ほどよい位置に、ほどよい大きさの胸、その下にはオヘソか或いは別の部分か、それは実物を見た方の判断ということで。それにしても、そのオヘソの位置がイヤラシイ、いや、憎らしい。一般的なプレーヤーがティーショットを放つと大体はみなそこに吸い込まれていくであろうと思われる、フェアウェイど真ん中。この素晴らしいポイントに、鎮座しているのだ。いったいこれまでに何人のプレーヤーの球を飲み込んできたのだろう。 他にも盛りだくさんでいろいろあったが、感慨にふけて終えた後半ハーフは前半よりも3つ多いスコアで53、合計103だった。 フロント9の「リベンジ」とバック9の「通い」で、コースは私に強い印象を焼き付けた。きっと私はリピーターになり、再びコースを訪れることだろう。
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