更新日:2003年3月20日(木)16:47


日刊ニュース

[タイ・政治]
■元教育相にクロ判定
 国家汚職制圧委員会は、スウィット現副首相が教育相時代の昨年8月、憲法と教育法に反し、教育改革を遅らせたとのクロ判定を下した。また、同委員会は、ヘリコプター修理に絡む不正行為について、当時のチャワリット国防相とユタサク副国防相は関わっていなかったとシロ判定を下した。スウィット副首相は教育相として教育改革関連法案の議会通過にあまりに消極的だったとされる。

タイ政府、イラク人外交官など11人の国外追放を決定
 消息筋によれば、タイ政府は、国内でスパイ行為をしていたとされるイラク人8人と外交官3人の計11人を国外追放とすることを決めた。これらイラク人の存在がタイの安全保障に影響を与えるとの判断による。外交官3人は20日にもヨルダン航空機で出国する見通しで、バンコクのイラク大使館に残るイラク人は代理大使1人だけとなる。一方、今月17日にイラクからバンコクに逃れてきたイラク人男性(24)は、今回のイラク戦争を「祖国に自由をもたらす」ものと支持している。この男性は、「家族は皆、終わりのない戦争と残虐行為にうんざりしている。私たちは国境で賄賂を渡して隣国シリアに入国、そこで1ヵ月滞在した後、タイに来た。イラクにいたとき、米国との緊張が高まっていたことで徴兵命令を受けた」と話している。

[タイ・経済]
■タイ国鉄、セントラルとの賃貸契約破棄

 タイ国鉄理事会は、バンコク都内ラトプラオの国鉄所有地について、セントラル・インター・パタナ社との賃貸契約を破棄することを決定した。国鉄は、これまでの調査で、セントラル側が契約に違反して建物を改造したと主張している。契約破棄に伴いホテル、デパートなど不動産の所有権が国鉄に移るが、事業はこれまで通り続けられることになる。

三菱自動車、新モデルの投入
 三菱自動車は今年、スポーツカー仕様の車と多目的車の新モデルを市場投入することで販売を前年比12%程拡大できると期待している。タイの現地法人、MMCシティポール社は、三菱車の国内販売が今年3万5,000台、輸出が8万5,000台にのぼると予想している。同社首脳は、「イラク戦争は2〜3ヵ月に及び、タイの景気に影響することも考えられるが、今年のタイの新車販売台数は12%増加すると予想されており、三菱も同程度の売上拡大を見込んでいる」と述べた。

戦争と肺炎、観光産業への影響
 悪性肺炎とイラク戦争のダブルパンチでタイの観光産業は収入が大きく減少する恐れがある。バンコクの主要ホテルは、予約のキャンセルが増加し、新規予約も減少している模様だ。中国南部、香港、ベトナムなどで広がっている重症急性呼吸器症候群(SARS)は、病原体がまだ特定できず、また、イラク戦争もどの程度続くか予想できない。このため、業界筋は、事態は非常に流動的と指摘した。

TPIポレン、株式公開初日は高い人気
 大手セメントメーカー、TPIポレンの株式公開(IPO)初日は、イラク戦争の影響でタイ証券取引所(SET)の株価指数の動向が先行き不透明な状況のなか、多くの注文で活況を呈した。今回のIPOは7億1,470万バーツで発行価額は前日の終値と同じ1株17バーツ。結局、公開初日の株価は17バーツで変わらずだった。同社株式の帳簿価額は1株23.45バーツとなっている。IPOによる増資分は同社が進めている10億ドルの債務リストラに充てられる予定。

タイ証券取引所、株式売買手数料規定の延長を予定
 タイ証券取引所(SET)は、現在、証券会社が顧客に課している株式売買手数料の最低額に関する規定を適用期間が終了する2005年1月以降も継続する予定と明らかにした。現行の規定では、顧客は店頭での売買の場合、売買代金の0.25%以上、オンライン取引で同0.2%以上を支払う。キッティラットSET理事は、「周辺国には取引手数料の最低額に関する規定を導入していないが、タイでは株式市場全体の健全性を維持するため、この規定の適用は欠かせない」と話している。同規定は2001年に適用されなくなったが、その後証券会社間で手数料引下げ競争が激化、その結果、赤字に陥った会社でリストラや調査部門の廃止が相次いだこともあり、再度適用されることとなっている。

ベンキュー、今年3,000万ドルの売上を予想
 台湾に本拠を置くIT(情報技術)・デジタル製品メーカー、ベンキューはタイでの販売を始めた今年1年目の売上がタイのIT市場が高い成長率を維持していることもあり3,000万ドル(約13億バーツ)に達すると予想している。同社は先月、タイ現地法人のベンキュー(タイランド)を設立。同社のIT製品はLCDモニター、スキャナー、デジタルカメラ、GSMやCDMA(符号分割多重方式)仕様の携帯端末など多岐にわたる。

[タイ・社会]
■中国、タイにパンダ2頭を貸与

 中国は、今年10月2頭のパンダを10年間タイに貸し出す。動物園組合委員会のルートラット副委員長は、「パンダは、北部のチェンマイ動物園で生態に関する研究プロジェクトの実施を目的に飼育される。1〜2歳の若いパンダになるだろう」と話している。パンダはチャワリット副首相一行が中国を訪問した際に引き渡される。パンダ到着後の同動物園の入園料は大人50バーツ、子供10バーツとなる予定。

[ラオス・政治]
■貧困追放計画、成果あり

 3月19日までビエンチャンで開かれた「貧困追放計画」会議で、委員長のトムカン氏は、ラオスから貧困を撲滅しようとする政府の試みは成果を上げていると発表した。この計画はラオス政府のもと、国内から貧困層をなくそうと、2001〜05年までの5ヵ年計画の1つとして始められており、毎年3万5,000世帯、計10万世帯を対象に行われている。2001〜2002年度は13県、55村、1万3,300世帯を対象に初等教育の充実、生活改善、雇用の創出のために1兆7,000億キープの予算が使われた。この結果、識字率が74%から80%に上昇し、貧困といわれる家庭は人口の30%までに減少している。またトムカン氏は「貧困層にいる人々が変わろうとする意志と、道路、工場、学校、病院など基本整備面での政府援助が大切。不発弾処理問題、指導者任せの風潮なども含めて、改善していく必要がある」と指摘した。

[ベトナム・社会]
■密輸罪で国家選手を起訴

 3月12日、ホーチミン税関局は密輸の疑いでベトナムのバドミントン選手Le Thi Thanh Thuy容疑者を起訴した。税関局よると、中国でトレーニングを終え、タンソンニャット空港に帰って来たThuy容疑者がハンドバッグの中に暴力映画、ポルノVCD142枚を隠し持っていたところを税関員が発見。彼女は自分が使うものと説明したが、税関は同容疑者を密輸の容疑で起訴した。(記事提供:ベトナムFujinet

漁民、海底爆弾160発を隠し持つ
 クワンガイ省国境警備部隊は、同省Binh Son郡に住む漁師4人が、直径0.35メートル、長さ1.8メートルの爆弾160発を海底に隠し持っていたとして逮捕した。漁師たちは調べに対し、Truong Sa群島沖でエビを獲っているときに、ベトナム戦争当時に沈没したと思われる米国の爆弾運搬船を発見した。しかし、当局に報告せず、爆薬を抜き取るため爆弾を秘蔵しており、少しずつ他の漁民に売却していたという。爆弾はクワンガイ省国境警備部隊により引き上げられた。(記事提供:ベトナムFujinet

[カンボジア・社会]
■ゲストハウスでカナダ人男性が死亡

 3月16日午前8時10分頃、ドンペン地区スラッチョック地区93番通り87番地にあるハッピーゲストハウスで、トイレが開かないのを不審に思った宿泊客が鍵をこじ開けたところ男性が座ったまま死亡していた。死亡していた男性はカナダ人CLAUDE ROBERGEさん(33)で、観光目的でカンボジアに入国していたことが判明。警察が遺体の検死をしたところ、赤痢が原因で死亡したことが分かった。スラッチョック地区イスラム寺院周辺には多くのゲストハウスがあり、外国人たちが頻繁に出入りしている。これまでにも過剰薬物投与が原因の外国人死亡事故が発生している。(日本語翻訳権:ロコモ社 翻訳文章著作権:CIS