更新日:2003年3月4日(火)13:30


日刊ニュース

[タイ・政治]
■INN放送再開
 タイ陸軍は、ソムバット陸軍司令官の介入により、インディペンデント・ニュース・ネットワーク(INN)とのラジオ放送契約の更新を決め、放送も再開されることになった。INNは、内閣改造に関するラジオ番組を放送中、突然中断された。陸軍放送管理委員会議長の同司令官は、調査委員会を設置して陸軍のラジオ周波数を管理する陸軍予備司令部(ARC)がINNの放送を停止した経緯を調査するとともに、INNと契約更新の具体的な交渉に入るようARCに指示した。

国連に強い不快感
 タクシン首相は、国連人権委員会が麻薬一掃キャンペーンに関して実態調査の準備を進めているとの報道に強い不快感を示すとともに、要請があれば委員会に自由に調査させるとの考えを示した。また、首相は、「犯罪学の博士号を取得している私がそのようなことをするわけがない」と述べて、政府が意図的に麻薬容疑者を殺害しているとの報道を全面的に否定した。

[タイ・経済]
■ゴム・カルテルへの新規参入

 タイ、インドネシア、マレーシアの3

ヵ国が昨年設置した合弁企業、インターナショナル・ラバー社(IRC)にベトナムが参加することになった。ネウィン副農業協同組合相によれば、このゴム・カルテルは、ベトナムの参入によって、世界のゴム取引の77%をコントロールすることになる。ベトナムの参入に向けて来月、これら4ヵ国の間で具体的な話し合いがスタートする。

上場企業の株取引停止
 タイ証券取引所(SET)は、昨年第4四半期の決算報告に問題があった上場10社の株取引を停止した。今回の措置は、不正会計処理が株価に及ぼす影響を考慮してSETが今月初めに新たに導入した方針に基づいている。タイ証券投資家協会は、国内市場でロイネット社の粉飾決済問題で不正会計処理に関心が集まっていることもあり、この方針を歓迎している。

バンコク銀行の利下げ
 タイ最大の商業銀行、バンコク銀行は2年定期預金の金利を年2.75%から2%に引き下げた。同行は、預金全体に占める2年定期の割合はかなり低いため、影響を受ける預金者がほとんどいないと説明している。また、タイ中央銀行のプリディヤトン総裁は、「2年定期はもともと金利が高かった」と述べて、今回の利下げに冷静な反応を示した。

多目的車の生産を来年までに開始
 タイは、1トン・ピックアップトラックをベースにした多目的車の生産を遅くとも来年から開始する準備を進めている。この車は主に軍事用に生産され、タイ国軍が一部を購入するほかは、ほとんどがアセアン諸国に輸出される。生産はタイ国軍の兵器部のほか、国内のピックアップトラック改装業者3社が共同でする予定。

2月の消費者物価指数、前月比0.2%下落
 商業省によると、2月の消費者物価指数(CPI)は105.4と1月より0.2%下落したと発表した。ただ、前年同期比では1.9%上昇している。同省は、先月の物価下落について、食品・飲料価格が前月比0.6%下落したほか、日用雑貨も下落したためと説明している。一方、非食品部門全体は、電力料金が上がったことなどにより同2%上昇した。同省では、今年の物価上昇率を1〜1.5%と予測している。

[タイ・社会]
■タイ警察庁敷地内の銀行で盗難事件

 3日午前7時ごろバンコク都内ラチャプラソン交差点近くにあるタイ警察庁敷地内の政府貯蓄銀行に強盗が入ったとの通報が別の警察署に入った。現場では、入口の扉のカギが破壊されており、店内から募金箱など11個の他、電話、ラジオなどが盗まれていた。この銀行はタイ警察庁の敷地内にあるため、警報装置、隠しカメラ、警備員など防犯設備は一切なく、このことを知っている内部の人間による犯行ともみられている。

英国人強盗殺害事件の容疑者逮捕
 先月8日、タイ中部ラチャブリ県に暮らす、英国籍のアーサー・ジェームスグリーンさんが外出先から自宅に戻ったところ、2人組の男に襲われ、殺害後自宅裏の河川に捨てられた事件で、タイ警察はポンチャイ容疑者(23)とアンコン容疑者(18)の2人を強盗殺人の容疑で逮捕したと発表した。今回の逮捕は、犯人の家族が被害者のカメラを質屋に持ち込んだことで犯人割り出しに結びついた。容疑者の供述によると、「アーサーさんの家の横で魚釣りをしているときに、強盗計画を思いつき、一度侵入を試みたが、そのときは番犬に吠えられたため失敗した。すぐ翌日、眠り薬の入ったアジの干物を番犬に食べさせ眠らせた上、盗みに入ったが、帰宅したアーサーさんに見つかり、抵抗されたため殺してしまった」という。在住外国人が強盗殺人に遭ったことで、タイのイメージが悪くなること危惧した警察は、全力でこの事件の捜査にあたっていた。

ローリング・ストーンズ、初のタイ公演決定
 今月4日、芸能会社大手のBECテロ・エンターテイメント社は都内ハリウッドホールにて記者会見を行い、来たる4月8日(火)午後8時半よりインパクト・アリーナにおいてローリング・ストーンズのタイ公演(会場:インパクトアリーナ、ムアントンタニ県)を主催することを正式に発表した。チケット(8,000、5,000、3,000、1,500バーツ)は7日よりタイ・チケット・マスター、セントラル百貨店主要店のプレイガイド、ビッグCラムカムヘン店などにて発売される。また、AIS社の携帯電話キャリア利用者は4日〜7日までの期間の先行予約、10%割引購入が可能(問い合わせはAIS専用番号1175)

  デビュー40年にして今なお現役のR&B、R&Bバンドのローリング・ストーンズは昨年9月に大規模な「リックス」ワールドツアーをスタートさせ、アメリカ、カナダ、オーストラリア、日本を経て、ついにアジアにやってくる。アジア公演はタイのほかに、シンガポール2回、香港2回、上海、北京、ムンバイ、バンガロールの公演がすでに決定している。
 しかしながら、欧米はもちろんのこと日本にも熱烈なフリークを持ち、世界各地のコンサート・チケットは発売後2時間未満で完売してしまうローリング・ストーンズだが、タイにおける知名度は依然として低いのが実情だ。大型CDショップへ足を運んでも品揃えが薄く、「ローリング・ストーンズ」の発音が店員に通じないことや、その存在すら知らない店員が多いことに唖然とするのは一度や二度ではない。

 今回の記念すべき初のタイ公演も、FMラジオ、洋楽テレビによるスポットCMと大型CDショップでの告知(日本語媒体の公認告知はバンコク週報のみ)しか予定されておらず、また、チケット価格がタイ大衆音楽史上、天文学的な金額であることなどから、1990年の初来日時のような熱烈歓迎はタイでは起こりそうにもないが、コピーCDやMP3盤の氾濫で「意味のない大量消費」が著しく進行するタイの音楽環境にローリング・ストーンズが一石を投じてくれることを期待したい。

[カンボジア・政治]
■日本政府、地雷除去に対する支援金を支給

 先月27日、在カンボジア日本大使館で行われたの調印式で、小川郷太郎日本大使はカンボジア地雷除去活動センター(CMAC)のクム・サオポァン局長と、31万8,038ドルの支援金を贈る調印式を行った。調印式にはこの資金援助を受ける11の関係機関代表者が参加した。同大使は、「日本政府は、カンボジアの共同体や村落発展のため、草の根無償資金を通じて協力を行っている」と述べた。1992年以来、政府、国際機関、NGO(非政府組織)ではカンボジア国内の教育、保健、地雷除去活動等269のプロジェクトに対し、総額1,794万1,751ドルが拠出されている。クム・サポァン局長は、今回の支援金を地雷標識設置活動(CMMT)の1年間の活動予算に充てると述べた。CMMTでは、地雷探知機2台を持った5人1組から成る12チームが、プルサット州、バッタンバン州、パイリン市、バンティァイミァンチェイ州、北部地域で活動をしている。CMMTは地雷源でのマーキングを行うだけでなく、カンボジアの貧困削減のために、地元当局や、開発団体の要請に応じて1〜2ヘクタールの土地で水源確保や、保健センター、学校、住居の建設のために地雷除去を行っている。(日本語翻訳権:ロコモ社 翻訳文章著作権:CIS