更新日:2003年3月3日(月)13:30


日刊ニュース

[タイ・政治]
■麻薬関係で死者数の非公表を指示
 内務省関係筋によれば、麻薬一掃キャンペーンに批判が強まっているため、同省はスチャリット行政局長を通じ各県にキャンペーン中は麻薬関連の死者数を発表しないよう指示したという。最新の統計では、死者は1,140人に達した。警察は、その多くは麻薬組織が売人などを口封じのために殺害したものとしているが、警察による容疑者抹殺との見方も根強い。これに対して、ワンムハマドノ内相は、「関係当局は容疑者の殺害に関わっていないことを証明する必要がある」と話している。一方、ブラックリストに掲載された麻薬生産者・売人の25%を削減するという政府の目標は、先月27日時点で、4県を除き達成されている。

首相が麻薬一掃キャンペーン批判に反論
 タクシン首相は、麻薬一掃キャンペーンへの批判は、「木を見て森を見ぬものだ」と反論した。首相は、「70万〜100万人に及ぶ若者が麻薬に蝕まれている現状、今回のキャンペーンでわずか1ヵ月間に密売人22万人あまりが当局に出頭した事実をみつめる必要がある」と強調した。また、キャンペーンの成果に注目すべきで、死者数の増加だけを取り上げて騒ぎ立てるべきではないという。

内閣改造に関するラジオ番組が突然中断
 インディペンデント・ニュース・ネットワーク(INN)のラジオ番組「ルアムドゥアイ・チュアイカン(みんなで助け合おう)」(FM96メガヘルツ)が今月1日午後8時20分、突然中断された。同周波数を管理する陸軍は、技術的問題と説明するが、INNが内閣改造で副首相が首相を批判したと報道し、これに首相が強い不快感を示したことが背景との見方が強い。

憲法裁の裁判官選び
 民主化促進を求める市民団体「キャンペーン・フォー・ポピュラー・デモクラシー」のスリヤサイ事務局長は、上院が政府寄りの4人を憲法裁判所裁判官の候補に選んだと批判した。候補の3人は政府首脳と親交があり、残りの1人の選出にも疑問が残るという。候補は、上院の選考委員会が決め、これを上院議員が承認したが、委員会の大多数が政府に近い人物とされる。

チュアン前首相、国際的批判無視に懸念
 最大野党・民主党党首のチュアン前首相は、政府の麻薬一掃キャンペーンに対する国際的な批判を真摯に受け止めなければ、タイは国際社会から不信感を抱かれることになると警告した。同前首相によれば、タイが法を遵守しているのなら、批判を事実無根だと退けることもできるが、現実には法を無視した麻薬容疑者〃処刑〃が行われているのは明らかで、批判は的を射ているという。

[タイ・経済]
■不正会計処理疑惑

 証券取引委員会から不正会計処理で訴えられた上場企業、ロイネットのキティパット会長兼最高経営責任者(CEO)は、臨時株主会議で出資者から退陣を迫られ、数時間に及ぶ話し合いの末、辞職することを宣言した。責任を問われている理事5人も辞表を提出した。これにより同社は30日以内に新役員、新理事を決めることになる。同社株は、不正会計処理の疑いで今年1月半ばから取引が停止されている。

長者番付にタイ人2人
 フォーブス誌が先に発表した長者番付にタイ人実業家2人が含まれている。大手財閥、CPグループのタニン会長は、資産13億ドルで第329位。レッドブル社のチャレー氏は、資産11億ドルで第386位だった。この番付によれば、アジアの億万長者は、昨年の70人から61人に減少し、また、昨年の億万長者のうち14人が今年番付外に落ちた。

1月の輸出、前年比25%の大幅増
 タイ中央銀行が発表した1月の貿易統計によると、同月の輸出は58億ドルと前年同期比25%の大幅増となり、前月よりも4億ドル増加した。中国などへの輸出が好調だったためとみられる。品目別では、農作物・農業製品が金額ベースで60〜70%増加したのをはじめ、水産物も16%増加した。地域別ではトップが米国向け輸出の10億6,000万ドルで前年同期比16%増、これに日本が9億ドル(同22%増)、シンガポールの4億4,400万ドル(同2.46%増)と続く。一方、輸出先4位の中国は3億8,500万ドルで前年同期比70%と急増した。

ミャンマーの預金引出し規制
 タイ北部ターク県の商工会議所によると、ミャンマー国内の銀行が預金の引出し額に上限を設けたことについて、タイ・ミャンマー国境貿易には影響しないとの見解を示した。国境貿易は現金取引が中心で、銀行をあまり利用していないのがその理由。ミャンマーの銀行協会は、先に預金引出しの上限額を1週間あたり50万チャット(約2万2,600バーツ)と定めている。

宝飾品輸出への影響
 政府は、米国がイラクを攻撃してもタイ経済への影響は軽微との見方を示していることに対して、大手宝飾品メーカー、プランダ・ジュエリーは、イラク攻撃が同社の輸出に大きな影響を及ぼすと懸念している。純度99.99%の金製宝飾品「プリマゴールド」で知られる同社は、今年の輸出増加見通しを前年比15%としているが、攻撃があれば伸び率が7%前後にとどまると考えている。

DTAC、4部門を新設し顧客獲得へ
 タイ第2位の携帯電話事業者、トータル・アクセス・コミュニケーション(DTAC)は、競争が激化する携帯電話市場でシェアを増やすため、4部門を新設する。これらは、「後払いサービス」「前払いサービス」「(コンテンツ転送など)付加サービス」「顧客管理」。DTACは現在、販売、マーケティング、IT、財務などの部門がある。

[タイ・社会]
■麻薬一掃キャンペーン、ビジネスマンは評価

 タイ商工会議所が実業家を対象に実施した世論調査によれば、麻薬一掃キャンペーンの支持率は84.75%にのぼった。調査は先月13〜18日にかけ行われ、626人が回答した。また、同大学が1月に実業家633人を対象に実施した調査では、景気が上向いているとの回答は47.19%にのぼり、悪化しているとの回答(15.48%)を大きく上回った。

専門学校生の学力に不安
 タイ開発研究所によると、タイの専門・職業訓練学校の卒業生は学力が不十分なため、主な就職先となっている中小のメーカーが採用に消極的という。同研究所のヨンユット主任研究員は、「同種の学校の卒業生は年々増加しているが、その30%は十分な成績を残していないにもかかわらず単位を取得している」と指摘した。このため、メーカーは工学部などを卒業した大学生の採用にシフトする動きをみせている。

専門学校生、潔白を主張して自殺
 バンコク都内サートン通りのアパートで、技術専門学校で学ぶ女性が飛び降り自殺した。彼女が住んでいた3階の部屋からは、勤務していた会社から200万バーツ相当の商品が見つかったため盗んだものと疑われているが、自分は潔白だと書かれた2枚の遺書が発見された。働きながら学んでいた彼女は、ある会社で在庫管理を任されており、商品を持ち出すには彼女の署名が必要だった。

オトリ捜査で覚醒剤大量押収
 バンコク都内スワンルアン区でミャンマーの少数武装勢力の男が覚醒剤不法所持容疑で逮捕された。男が借りていた家からは82万錠に及ぶ覚醒剤が押収された。当局はオトリ捜査で、男から20万錠を500万バーツで買った後、尾行し隠れ家を突き止めたものという。サン警察庁長官は、密売は現在も横行しており、当局はさらに厳しく取り締まる必要があると指摘した。

タイ南部、人工雨が必要か
 王室人工雨局は、タイ南部で近年、降水量が平年をかなり下回ることが多くなっていることについて、エルニーニョ現象による可能性もあると指摘した。南部では穀物や果実の収穫量が少雨により深刻な打撃を受けている。このため、農家らが同局に人工雨を降らせるよう要請している。政府も今年、人工雨製造を目的に6億8,900万バーツの予算を計上している。

1歳になる少女の強制猥褻被害届、警察受理せず
 2日午後2時、シーさん(仮名)が1歳6ヵ月になる孫娘のオーンちゃん(仮名)を連れてパウィナー財団を訪れ、同財団主催者のパウィナー議員と面会し、オーンちゃんが何者かに乱暴され、警察に届け出たが被害届を受理してもらえなかったと訴えた。シーさんによると、オーンちゃんの母親が麻薬事件で5年間服役することになったため、孫のオーンちゃんの育児を昨年11月よりチャレームという女性に依頼したが、先月の27日になって突然チャレームが「養育費はいらない」とオーンちゃんを残して帰ってしまった。その後、オーンちゃんのおばに当たるゲーオさんがオーンちゃんと一緒に水浴びをしていたところ、オーンちゃんが性器から出血し炎症を起していたため病院に連れて行き検査したところ、2日ほど前に乱暴されていることが判明した。そこで、シーさんはオームちゃんを連れ、警察に被害届を出しに行ったが、受付けに出た警官は、「1歳児で言葉も喋られないから事情聴取もできないし、犯人を覚えてもいないだろう。それに本当にレイプされたかも分からないから調べても無駄」と被害届を受理してくれなかったため、シーさんは女性と子供のための人権団体である同財団に協力を頼み、再度、同警察署を訪れたところ、被害届はすんなりと受理され、捜査が開始された。乱暴されたオーンちゃんは、刑務所内の母親の承諾により、パウィナー財団に引き取られることになった。

[ベトナム・経済]
■電通、ベトナムで業務を開始

 ホーチミン市人民委員会は、日系最大手の広告会社「電通」に100%外資による投資ライセンスを付与した。投資総額は90万ドルとなっている。事業内容は広告契約の実施、販売促進プログラムの設計、広告プログラム製作の監督。広告法が有効となった昨年5月から現在まで電通を含む100%外国資本広告会社は計7社が設立されている。(記事提供:ベトナムFujinet)

[ベトナム・社会]
■ISP大手のメールサーバ故障

 ベトナム第2位を誇るFPTインターネットプロバイダーで、メールサーバ内のハードディスクが破損し、24日朝から25日昼まで、ベトナム南部のユーザー約2万8,000人が、電子メールの送受信ができなくなるなどの被害が出た。FPTによると、このようなトラブルに対処するため、今後、予備メールサーバを構築すると言う。(記事提供:ベトナムFujinet