更新日:2003年2月7日(金)16:27


日刊ニュース

[タイ・政治]
チャムロン元バンコク都知事、法相を弁護
 チャムロン元バンコク都知事は、プラチャイ氏を法相からはずすのはタイの政治にとって大きな損失になると指摘した。プラチャイ氏は、その実直さから誤解されることが少なくないとされることに対して、チャムロン氏は、「プラチャイ氏はよき人物であり、このような人を解任するのは残念だ」と述べた。タクシン首相は先にプラチャイ法相を解任する意向を示唆していた。

[タイ・経済]
TOT社、ライセンス料の見直し

 TOT社は、政府が通信事業者への課税を決めたことから、同社から許可を受けて操業している企業からの料金徴収を見直すことになった。これは、課税によってTOTの収益が33%程減少すると予想されるため。同社首脳は、「現在、TOTと民間通信事業者との間で締結している契約は、ほとんどがTOTに不利なものだ」と指摘した。

ファミリーマートの新社長にカノック氏
 資金問題を抱えるとされる日系コンビニエンスストア「ファミリーマート」の新社長に、現在ロビンソンデパート社長のカノック氏が来月にも就任する予定だ。ファミリーマートは、サイアム・ファミリーマート社が運営しており、また、同社株の取得に酒造業界の大物チャルン氏が強い関心を示しているとされる。タイ国内での店舗数では、ファミリーマートはセブンイレブンに次ぐ規模を誇る。

エアコン販売目標
 大手エアコンメーカーのトレーン(タイランド)社は、今年の売上が前年比11%増の30億バーツに達すると予想している。同社のスリチャイ社長は、「エアコンはとくに上級機種がよく売れている。この傾向は、今年は景気がさらに上向くと予想されるため続くだろう」と述べた。トレーンは昨年、国内エアコン市場でのシェアが16%だった。

タイ国際航空、カンボジア路線再開を延長
 タイ国際航空は、1月30日にカンボジアの首都プノンペンで起きた暴動以来、毎日2便のバンコク・プノンペン路線を運休しており、今月3日の会見で今日から運航を再開する予定としていたが、運航と乗客の安全を確保するために、さらに14日以降まで運航再開を遅らせると発表した。

旭硝子、生産拠点をタイへ移管計画
 旭硝子は、世界的な合理化計画の一環として、強化ガラスの生産拠点をフィリピンからタイに移管することを発表した。同社は、現在フィリピンで自動車用強化ガラスの約80%を供給しているが、工場の稼動率と需要低下のため、急速に売上を回復しているタイの自動車産業のほか、新国際空港や地下鉄建設に伴う需要を見込んでおり、3月末までに移管を完了させ、完全操業を行う予定。

AIS、最新式の支払いパッケージを提供
 タイ最大の携帯電話事業者、アドバンスト・インフォ・サービス(AIS)は、5万社を越える民間企業や国営・国有企業を対象に、最新式の通話料パッケージを提供し、今年の収益を前年比倍増の1,600万バーツとすることを狙っている。同社は、法人顧客からの高まる需要に応じて、あらゆるニーズに合わせた種々のパッケージを提供することで、顧客のコスト削減にもつながるとしている。

[タイ・社会]
ロッブリ県の列車衝突事故で5人死亡

 タイ中部ロッブリ県ラムソンティ郡でウドンタニ県から乗客も乗せてレムチャバンに向かっていた貨物列車が、赤信号のため駅の手前で停車中だったバンコク発ノンカイ行きの快速列車に衝突した。この事故で職員や乗客5名が死亡、45名がケガをし、うち3名が重傷となっている。

 貨物列車の運転士によると、ブレーキが故障したため駅に緊急連絡をしたが、対処が間に合わなかったため衝突前に列車から飛び降りて難を逃れたという。現場を視察したスリヤ運輸相は、衝突された方の運転士が無線を受けなかった事実を知ると、直ちに通信システムを改善するように関係機関に指示した。今回の被害総額は5千万バーツにのぼると見られている。一方、タイ国鉄(SRT)は、遺族1人につき賠償金10万バーツを支払うほか、負傷者の医療費を負担すると発表している。

南部イスラム教徒、イラク攻撃に反対デモ
 タイ南部ナコンシータマラート県の県庁前で、イラク攻撃を中止するよう訴えるイスラム教徒のグループによるデモが行われた。イスラム教を信仰する人々のグループ、ナコンシータマラート平和を愛する市民の会は、対イラク戦争に反対する内容の米国大統領宛の書簡を持って県庁前に集まった。米国大使館のジェームス・コール書記官が代表から書簡を受け取り大統領への送付を約束したことから、デモ隊は解散し混乱も無かった。この日、コール書記官は、イスラム教徒の多い同県の知事に、米国とイラクの対立の背景を説明するため現地を訪問していた。

首相の麻薬撲滅命令、成果大きく
 バンコク都内の大手デパート、ザ・モール・バンカピ店の4階ビリヤード場で、男3人を麻薬取引の容疑で逮捕しようと警官が突入したところ、男の1人と揉みあいになり、取り押さえようとした警官1人が腹を撃たれた。幸い、防弾ジャケットを着用していたために軽症で済んだ。容疑者の3人は全員逮捕された。

 警察官僚出身のタクシン首相が、3ヵ月以内の麻薬撲滅命令を出して以来、警察と麻薬組織のかつてない熾烈な戦いが続いている。タイ警察庁の発表によると、2月1〜5日までの間に、全国で大物密売人329人、製造者24人を含む麻薬製造密売の容疑者5,719人が逮捕され、同時に381万錠の覚醒剤と、1億2,900万バーツの資金が押収された。これまで、逮捕に際して4人の容疑者が死亡している。

タカノ・ヨウコさん、エイズ容疑はシロと判明
 日・タイハーフのセクシー女優タカノ・ヨウコさんが母親のヤマモト・サーイスリーさんと王宮広場前のラタナコーシンホテルを訪れ、報道陣を前に予告どおり血液検査を実施した。タカノさんは、一部の新聞でエイズ感染疑惑が報道されたことをきっかけに仕事が激減したとして、身の潔白を示すために今回の血液検査を実施した。採取された血液は、その場で検査機器にかけられ、20分後、陰性と検査結果が出た。

[ラオス・社会]
メコン開発、爆破計画に問題

 タイのチャムサック上院議員がラオス首相を公式訪問した際、現在、中国とラオス北部を流れるメコン川に大型船を就航させ水上輸送力の増強を図ろうとする「メコン川開発計画」が進められており、大型船通過の障害になる浅瀬、岩が爆破されていることに対して、メコン川の環境に悪影響を与えるものとの意見を表明した。

 同議員は、「この計画が実現しても中国・ラオス間の輸送量改善はわずかなものにとどまる一方、河川の環境破壊と、流域住民に与える潜在的不安は大変大きい。メコン川の障害物を爆破したため、川の流れが急流化し水位の変化を容易に招くため、流域全体に、雨季には土手補強対策が必要となるが、乾季には水位低下で農作物へ影響を与えるだろう」と話した。

 その後、同上院議員は首相官邸内のラオス・メコン経済委員会の副議長と、計画のラオス、タイ、ミャンマー、中国へもたらす経済効果や影響について話し合った。

 この席でタイ側から、今回のメコン川開発計画に関して、タイを含めたメコン川流域に暮らす住民たちへの影響について数多くの質問が出されたがラオス側からは調査・資料が不十分で明確な回答がなされなかった。ただラオス側は、「中国の援助計画によると中国から65キロ地点、135キロ地点、195キロ地点など既に9ヵ所爆破されたが、大型なまずなどの生態系には影響を与えていない。また、100〜150トン程度の船の往来は生活環境に悪影響を及ぼすとは考えられないが、住民への情報公開をしていくつもりだ。この計画の主要目的は中国とパケオの水上交通拡大と貿易、観光開発にあり、これはラオス同様にタイ、ミャンマー、中国へも利益をたらすものである。我々は障害になる岩などを爆破しているが無節操に爆破を繰り返しているわけではない。少数の反対意見は耳にするが、基本的にはこれらの事業は北部ラオス国民に利益を与えるものだ」と答えた。