更新日:2003年1月10日(金)17:36


日刊ニュース

[政治]
貧民フォーラム住民、劇で首相批判
 パクムンダムの水門開放を求めて首相府前で座り込みを続ける貧民フォーラムの住民が、ボクシングの試合を模した劇を披露した。劇は、首相対貧民フォーラムの試合で、政府の環境影響調査を行ったウボンラチャタニ大学が審判を務めるという設定。試合は貧民フォーラム優勢で進められ判定勝ちとなったが、首相の側はこの結果を受け入れず、フォーラムと審判に暴力を振るう、という内容。住民代表のスッチャイさんによると、劇は同大学に調査を命じておきながら結果を無視する、という政府の現実の対応を批判したものという。

民主党の新党首を巡り対立
 民主党で、党首交代を巡りチュアン党首とトライロン副党首の論争が起きている。副党首は、「党首が以前『党首は続けない』とある僧侶に約束しているため、これを破ってはいけない」と主張している。一方、党首は4月の党大会で変化が起きると述べたにすぎず、降板を約束した覚えはないとしている。同党では次期党首で意見がまとまらず、チュアン氏が続投との見方が強まっている。

[経済]
タイ株価、大幅上昇の見通し

 タイ証券取引所(SET)は、低金利、上場企業の業績改善、景気回復の継続により今年の株価指数が20〜35%上昇する見通しという。これは、「2003年証券アナリスト・フォーラム」で出された多くの専門家の意見でもある。米国によるイラク攻撃の影響を懸念する声もあるが、あるアナリストによれば、「市場は、攻撃の影響をすでに織り込み済みで、株価の大きな変動につながることはない」という。

海賊版の取り締まりの緩和要求
 バンコク都内にある総合パソコンショッピングセンター、パンティッププラザなど一部の商業ビルは、海賊版取り締まりの条件を緩和するよう政府に求めている。政府は昨年末、CD、ソフトなどの海賊版を一掃するとの計画を明らかにし、来月1日以降、海賊版販売が確認された商業ビルの経営者を処罰することにしている。しかし、ビル側が当局の摘発前に海賊版販売業者との賃貸契約を破棄した場合、逆に契約違反で業者から訴えられる恐れがあるという。

三菱自動車、ピックアップトラック生産
 三菱自動車は、タイを三菱の生産・輸出基地化する計画のもと、東部チョンブリ県にある工場拡張とピックアップトラックの新モデル開発に80億バーツほどを投資する方針という。新モデルは、数年前から販売されているストラダ・モデルに代わるもので、今年中に発売される見通し。タイからの三菱車の輸出は1988年に開始してから、輸出台数がまもなく50万台に達する。

昨年10〜12月の物品税収入、予想を21%上回る
 昨年10〜12月の物品税収入は592億バーツと当初の目標だった487億バーツを21.54%上回った。物品税局のサティット局長は、税収の予想外の増加について、タイの景気回復が進んでいること、年末に多くの休暇があり消費が活発になったことで、自動車、石油、ビール、アルコール、タバコの売上が増加したためとしている。

1日200万バーツもの通行料金着服判明
 バンコク・チョンブリ高速道路の料金所4ヵ所で、昨年11月25日から兵士が通行車両台数をチェックしたところ、1日に約200万バーツの通行料金がごまかされていたことが判明した。スリヤ運輸相は、これまでの調査で料金所職員による汚職が確認されたと述べた。これまでの被害総額は3億5,000万バーツを超えると予想される。

[社会]
補償をもとめて、遺族が200名のデモ行進

 昨年12月22日タイ中部ラチャブリ県ジョムブン郡で、ヤワラックちゃん(11)、ピチャヤーちゃん(7)、チットラダーちゃん(1)の3人が自転車に乗っていたところ、ラチャパット職業学校に勤務するプラサート容疑者の運転するバンに轢かれて死亡する事故が起きた。今月7日、警察官の立会いのもと被害者、加害者、学校職員の間で補償交渉の場が設けられたが、学校側が出席を拒否。そこで、被害者の遺族、村人ら200名ほどが同学校前に集まり、3人の遺影を持った家族を先頭に、事件の責任を追求するデモ行進をした。その後遺族らは、学校側が責任を認め、被害者1人につき30万バーツの賠償金を支払うことを求める文書を警察に提出した。これに対し学校側は、「責任逃れをするつもりはない。事故を起した運転手、職員一同協力し、できる限りの補償を遺族にすると考えている。ただ今回の場合、勤務時間外の事故であり、修理中の自動車で本来運転できな状態だったため、勤務中の事故として扱うことはできず、学校から補償を出すことはできない」と話している。

チェンマイで家、丸ごと盗難される
 タイ北部チェンマイ市で、家中の調度品が盗まれる事件があった。この家は資産家が住居用に購入してから1年ほど放置していたもの。この間、泥棒が家の中の家具はもとより、窓や室内の扉をはずし、庭の柵まで運び出してしまった。そのため、所有者は周辺にトタン板をめぐらし、ペンキで「進入禁止。家の中のものは全て無くなりました。盗みではなくほかに仕事をしてください」と泥棒に対する呼びかけ文を記載、近所の同情を集めているという。

不法就労者の子供の実態つかめず
 内務省は、外国人不法就労者がタイ国内で生んだ子供の出生届を関係機関に提出していないこともあり、その実態について全くつかんでいないことを国連児童基金(ユニセフ)の会議で報告した。国家統計事務所によるとタイで生まれた子供の数は2001年に77万3,000人という。ただ、ミャンマー人を中心に100万人以上ともいわれている外国人不法就労者の子供については、タイ国内での出生届など必要な手続が一切とられていない。一方、ミャンマー側はタイの関係機関が発行した書類を所持した子供でないとミャンマー人として受け入れないとしている。