|
日刊ニュース
[政治]
■首相が批判に反論
タクシン首相は、タマサート大学のチラユット講師の厳しい批判を、同講師が自分の存在価値を高めようとしたパフォーマンスにすぎないと反論した。首相は、同講師の「独善的だ」との指摘について、「タイの自立度を高めるために必要」と正当化し、また、同講師などの批判に関しては、「国政を実際に担当する者に対する外野からの身勝手な批判であり、耳を傾ける価値がない」と述べた。
[経済]
■低所得者向け住宅
政府は、スラム住民などの低所得者向けに今後5年間に総額800億バーツを投じて100万戸の住宅を建設する計画を明らかにした。同計画のもとでは、まず国家住宅公社によって月給1万〜1万5,000バーツの低所得者を対象に46億バーツを投じて1万1,727戸の住宅が都内ホアマーク、プラチャニウェートなどに建設される。このうち4,175戸は8月までに完成する予定。
■品質基準適用の遅れ
日系家電メーカーは、利用者に危険な家電品を排除するための品質基準の適用や、家電を構成する各部品の原材料に対する輸入税減税が遅れていると訴えている。タイ工業規格研究所(TISI)は、家電12品目については品質基準の適用を決めたが、それ以外については野放しの状態という。日系、韓国系メーカーは、低品質の中国製品が蔓延すると危機感を強めている。
■外国旅行の傾向
昨年の統計によれば、タイ人は外国旅行先としてアジアを選ぶ傾向がみられる。これは同時多発テロ事件に伴い米国旅行に対する警戒心が強まっていることを示している。昨年1〜9月に米国旅行したタイ人は前年同期比24%ほど減少したが、欧米、日本、韓国、マレーシア、中国、ベトナムに関しては逆に約5〜47%増加した。ただ、香港、台湾などアジアの一部地域への旅行者は減少した。
■融資の担保基準、近く確定予定
知的財産局は、融資を受ける際に設定する担保物件に知的所有権を適用できるよう基準を今月末までにまとめることを明らかにした。政府貯蓄銀行、クルンタイ銀行、タイ産業金融会社(IFCT)、中小企業銀行、タイ中央銀行、タイ農業農協銀行(BAAC)、タイ輸出入銀行など政府系金融機関は、予備段階の基準案をすでに承諾している。この基準案は、今月中旬にタクシン首相を議長として開かれるセミナーでさらに討議される予定。
[社会]
■現金輸送車事件
現金輸送車の運転手が現金を盗んだ事件で、警察はバンコク都内プラチャチュンの自宅に隠れていた容疑者を逮捕するとともに、現金250万バーツを押収した。この現金は奪われた1,150万バーツの一部で、残りは共犯者が持ち去ったものとみられる。容疑者は取り調べに対して、「昇級やボーナス支給の要求に会社側が応じなかったため、現金輸送車の金庫の合い鍵を作るなど1ヵ月前から準備していた」と供述している。
■年末年始の交通事故件数
政府は、年末年始の交通事故で多数の死亡者が出た原因として、長期が休暇にわたったこととタイの景気回復により車両数が増えたためとみている。昨年12月27日から今年1月2日にかけての交通事故は1万1,438件を記録しており、そのうち3,399件は幹線道路で発生している。また死亡者数は562名(男性453名、女性109名)にのぼり、1時間に3.34人が死亡した計算になる。一方、負傷者は3万2,451名。チャトゥロン副総理は、今後の交通事故防止対策とするため特別委員会を設置し、長期的な運転規則のガイドラインを定める予定という。
■児童に対する犯罪、増加傾向
タイ児童権利保護財団の事務局長であるモントリー上院議員は、昨年に財団で通報を受けたり保護した被害者数の内訳を発表した。それによると、性的な被害を受けた児童は2001年の215人から234人、虐待を受けた子供は164人から275人と増加するなど、2001年と比較して2002年の通報・保護件数はほぼ倍となっている。被害者の最年少は生後3日の赤ちゃんだった。虐待では実父が暴力を振るっていたケースが20件あった。同議員は「表立ったケースは氷山の一角であり犠牲者はかなり多い。政府は保護施設を増やすなど緊急に対策をとるべきだ」と訴えている。
■タイの若者は勉学よりもお金が大切
タイ健康促進財団が1月11日の子供の日を記念して、バンコク、チェンマイ、ウボンラチャタニ、ソンクラーの各県の12歳から18歳の学生(男性643名、女性872名)を対象に行った調査で、多くの若者は学校で勉強するよりも金銭的な豊かさを得ることで幸せになると考えていることが判明した。同財団やチャトゥロン副総理は、十代の若者が物質志向にあることを懸念しており、教育制度を改善して学習意欲や創造性を養うことが必要と指摘している。
■極貧の両親、子供をゴミ捨て場に置き去りに
ノンタブリ県バンブアトン郡の工事現場で働くナーリーさん(42)が生後15日ほどになる友人の赤ちゃんをつれて警察にやってきた。ナーリーさんによると、工事現場の仮設住宅の隣に暮らすプラサートとゲーオ夫婦の家から、いつも聞こえてくる赤ん坊の泣き声が聞こえてこないのを不審に思い、部屋にいたゲーオにたずねたところ、「ゴミ捨て場に捨てた」と答えた。そのため、ナーリーさんはあわててゲーオを連れてゴミ捨て場に向かい、溝の中で横たわっていた赤ちゃんを病院に連れて行ったとのことだ。赤ちゃんは蚊に刺されていた以外、特にケガなどはしていなかった。逮捕されたゲーオ容疑者は、「家が貧しいうえ、自身も身体が弱く、子供を養う手段も分からないので捨てることに決めた」と自供している。
|