更新日:2003年1月3日(金)17:47


日刊ニュース

[政治]
麻薬制圧評議会議長の交代
 チッチャイ警察庁長官補が、キティ氏に代わって麻薬制圧評議会議長に就任し、同氏が国家治安評議会副事務局長に就任するとの案が閣議で承認された。政府は、キティ氏の働きぶりに以前から不満を抱いていたが、これに対してタクシン首相は、「キティ氏が議長職に不適格だったわけではないが、麻薬対策での警察と国軍のさらなる関係強化には人事異動が必要だった」と指摘した。

[経済]
今年の経済状況

 タイ中央銀行国内経済部によれば、内需と輸出の拡大が今後も続くことで、タイ経済の成長を後押しすると予想される。今年1月1日からアセアン自由貿易協定(AFTA)により実施される減税も域内の貿易拡大を加速すると考えられる。また、農産物価格も上昇しており、これが国民の購買力アップに役立っている。昨年11月の輸出は、61億5,000万ドルに達し、4ヵ月連続で60億バーツを突破した。

国鉄の収益アップ
 スリヤ運輸相は、今年度(昨年10月〜今年9月)のタイ国鉄の事業収益が約800万バーツにのぼるとの見通しを示した。これは、貨物サービスや国鉄所有不動産からの収入増加が見込まれるため。運輸省では、赤字経営が続く国鉄の経営再編に力を入れているが、現在のところ鉄道運賃は据え置く方針のため今後も政府の補助が必要としている。

金融支援の早期返済
 国際通貨基金(IMF)から提供された融資を早期に返済する計画が閣議で承認された。タイ政府は1997年半ばの経済危機に伴う深刻な不況を乗り切るため、IMFから支援を受けることになった。現在の未返済分は48億ドル。政府は当初2005年までに完済する予定だったが、経済事情の好転で今年中に3回に分割して全額返済することにした。

工業生産の成長見通し
 タイ農民銀行リサーチセンターによれば、タイの工業生産の伸び率は今年、世界経済が安定し、米国がイラクを攻撃しなければ、昨年比プラス6.7%に達すると予想される。ただ、イラク攻撃が短期的でも起こると成長率はプラス2.8%程度に落ち込む可能性が高い。同センターは、攻撃によって世界的に消費が減少し、これがタイの輸出に影響すると予想している。

12月のインフレ率
 商業省の発表によれば、昨年12月の物価上昇率は消費者物価指数(CPI)で前年同期比プラス1.6%、前月比ではプラス0.1%を記録した。これにより昨年1年間のインフレ率はプラス0.7%で、前年の1.6%を大きく下回った。先月の物価上昇は、食用油、大豆、石油製品などの値上がりが主な要因となった。

[社会]
歩道橋の手すりが盗まれる

 バンコク都内パヤタイ通りのチュラロンコン大学前にかかる二つの歩道橋から、手すりのステンレスが盗まれるという事件が起きている。新聞社に連絡した人の話によると、約1ヵ月前から少しずつ手すりがはずされて無くなっていったという。同大学の学生は「当初は修理かと思い気に留めなかったが、今では多くの手すりがなくなっていて危険」と話している。歩道橋を管理するパトゥムワン区では、臨時にベニヤ板などを張って対応している。歩道橋本体は鉄で出来ているが、手すり部分は1メートルのステンレス筒を接合したもの。屋根がついており斬新なデザインだが柵や壁はなく、手すりが転落防止の役割を担っている。警察では関係機関に、手すりを安価な素材に変えて盗難を防ぐよう要請しているという。まだ犯人の目処は立っていない。

帰省ラッシュのスタート
 12月30日が休日になったことから年末年始は多くの人が5連休となった。この休暇を故郷で過ごしたり、行楽に利用したりする人の大移動が始まった。東北部のナコンラチャシマ県内では大渋滞が報告されるなど、各地の主要道路は混雑が続いた。一方、バンコク中央駅や長距離バスターミナルも帰省客で込み合い、増便にもかかわらず、大勢の人が空席を待つ状態が続いた。

エイズ感染者の増減
 スダラット保健相によれば、昨年、妊婦のエイズ感染率は0.1%に減少した。しかし、調査対象となった十代の若者については、感染率が前年の11%から17%へとアップした。保健省伝染病予防局は、これら若者のコンドーム使用率が50%に達していないため、今年のキャンペーンでは2,600万個に及ぶコンドームを若者に無料配布することにしている。

「警官に留守宅を預けよう」キャンペーン参加者、盗難にあう
 長期不在中に警官に家の保安を委託するキャンペーン、「警官に留守宅を預けよう」の参加者の家が盗難にあった。同キャンペーンは参加者から好評を得ているが、今回初めて被害が出た。空き巣にあったのは、バンコク都内バンナー区のマンタニーさん宅で、高級洋酒と自家用車のホンダのアコードが盗まれ、被害総額は約50万バーツとみられている。マンタニーさんは最近5年間に3回も空き巣の被害を受けており、昨年からキャンペーンに参加した。前回の旅行中は家が無事だったことから今回も参加したという。警察は被害の補償を申し出ているが、マンタニーさんは自家用車を取り戻してもらうことを希望している。警察は、「キャンペーンの参加者は約1万軒だが、これまでのところ被害がこの1件だけだったことからみて基本的には成功している」とコメントしている。

脂肪吸引事故で損害賠償
 タイ北部チェンマイ県のクリニックで脂肪吸引を受けた少女が先月5日に死亡した事故で、両親は、クリニックのオーナー、チャーリー医師を相手取り1,000万バーツの損害賠償を求める訴訟の準備をしている。少女の父親のカモンさんは、「賠償で娘が生きかえるわけではないが、裁判で事実関係を明らかにし、医師の責任をはっきりさせるため訴えることを考えている」という。