経 済

1月 タイ自動車販売高

前年比45%増 景気低迷の中堅調維持



好調/日系メーカー・三菱急伸

 今年一月単月のタイ自動車販売高は十二月の販促期間直後にもかかわらず二万四千七百二十七台で前年同月比四五・二%増加し、好調な売れ行きを見せた。

 中でもピックアップ・トラックは五八・九%増と全車種の平均増加率を大きく上回る増加を示し、車種別販売シェアでも五一・一%と過半数を占めた。

 一般乗用車部門は七千六百七十一台で前年同月比三一・〇%の増加。SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビーヒクル)は台数的には千百三十四台と多くないが、増加率は九三・九%と高い伸びを示した。

 メーカー別総合ではトヨタが前年同月比七八・七%増の六千六百四十台を販売し、シェア二六・九%で業界一位を占めた。二位は三一・七増、五千九百八十三台のいすゞ、三位は三菱が一九三・九%増の三千百二十一台と急増し、シェア一二・六%で、単月ではあるが業界三位にまで一気に順位を上げた。

 車種/メーカー別に見ると、タイでの需要が最も大きいピックアップトラックはいすゞが三四・三%増の五千五百七十四台、シェア三八・三%と依然トップを走っている。しかし二位トヨタが一二五・六%増の三千六百十七台、シェア二四・八%で急追している。

 一般乗用車部門はトヨタが五二・九%増の二千四百九台、シェア三一・四%で一位。しかしこれも二位のホンダが二千三百三十三台、シェア三〇・四%と肉迫しており、両社のシェア差はわずか一%だった。

 SUV部門は前年の販売台数が少なかったこともあり、三菱が三〇〇七・一%増、四百三十五台、シェア三八・四%と急激な増加を見せ、一気にSUV部門の販売高一位になった。これは二位のトヨタ(二百九台、シェア一八・四%)を二倍以上引き離している。

 三菱はピックアップトラックと一般乗用車部門でもそれぞれ一六五・〇%増の千八百七十一台、シェア一二・八%、および一八二・三%増の七四八台、シェア九・八%と、ともに業界四位の位置を占めた。

 しかし、タイで三菱自動車を販売する現地法人MMCシティポールの販売担当者ば「一月の大幅な販売増は昨年同月の実績が低かったのと、昨年十二月に注文を受けた車両の購入者への引渡しが一月にずれ込んだためだ。社内ではこのペースが今後も続くとは考えていない」と慎重な姿勢を見せる。

 一方、三菱に順位を逆転されたトヨタの販売担当者は「三菱の新型SUV車の売れ行きが好調だったため」と話すものの、特に焦る様子は感じられない。

 日本ではユーザーが一般乗用車からSUV車へシフトしている。トヨタはタイでもこの新セグメントが大きなポテンシャルを持つと考え、今後力を入れていくつもりだ。今年のSUV車販売は前年比二〇%増を計画している。

 また、トヨタはピックアップ・トラックの製造拠点をタイに大幅にシフトする。先進的な技術を用いた新型エンジンを開発し、タイで初めてピックアップ・トラックに搭載して品質・アフターサービスを含む総合的な顧客満足度を高めていく。今年のピックアップ・トラックの販売目標は前年比三〇%増の五万七千台に設定している。










(宮尾和宏記者)



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