経 済

SET指数400超える

 


「予想より早い」。五月二十九日、タイ株式市場(SET)は、じつに十三ヶ月ぶりに株価指数が四○○ポイントを超えた。四○○超えは夏以降とみる向きが多かっただけに、証券関係者からは驚きの声が上がっている。

 証券関係者の多くは、今年の三月までに株価が急上昇していたため、「この五月は利食いが発生する。株価指数は四○○直前でもたつき、その後、ゆるやかに上昇し、八月ごろ四○○を超えるだろう」と予想していた。それだけに五月中の達成は予想外。今、多くの証券関係者たちは自説の再確認に追われている。

 今回の株価上昇は、海外投資家が演出した。欧米だけでなく、香港、シンガポールの証券会社からも買い注文が入った。ある証券関係者は「上場企業の第1四半期業績の好調ぶりが、海外投資家の買い材料となったのではないか」と分析する。

 もし、そうならば、「国内企業は第2四半期も好調を持続している」という商社筋の話もあり、第2四半期の業績が発表される八月には、株価は「さらに上昇する」という意見もある。

 ただ、証券関係者の多くは、「トレンドは右肩上がり」を維持しながらも、一部からは慎重な意見も聞こえてくるようになった。よく知られた話だが、タイの株式市場は株価の上げ下げが急激。今後の株価動向には、注意する必要がありそうだ。
    

 (倉田 陽平記者)


[BANGKOK SHUHO]