国立マヒドン大学調査
既婚女性の多くが夫から虐待
上流階級ほど他言しない傾向
国立マヒドン大学付属人口社会調査研究所のクリッタヤ女史が家庭内暴力に関する調査を実施したところ、既婚女性の四人に一人が配偶者から身体的、精神的暴力を受けていることがわかった。
この調査は昨年、バンコクとナコンサワン県に住む十五歳から四十九歳の既婚女性二千八百十八人を対象に実施された。回答者のうち二八%が「夫から殴る蹴るなどの虐待を受けている」と回答。また、二九%が夫から性的な暴力を受けたことがあり、その九%は強姦同然の扱いを報告している。
一方、「夫以外の男性から精神的虐待を受けたことがある」という回答者は二二%、「夫以外の男性から身体的、性的虐待を受けたことがある」という回答者も一四%に及んだ。後者のうち七%については、虐待を受けた当時まだ十五歳未満だった。
クリッタヤ女史は「教育程度、所得にかかわりなく、夫に虐待されている妻は多い。また上流階級になればなるほど、妻は夫による虐待を他言しない傾向が強い」と述べている。同女史は夫が妻に暴力をふるう要因として、アルコール依存症、強い猜疑心、好色な性癖などを挙げている。
夫による虐待に耐えきれず自殺を考えたことがある女性は全体の三分の一に上っており、「現在、精神的に非常に追いつめられた状態にある」という回答も四〇%に及んだ。
クリッタヤ女史は、夫の暴力をやめさせるには社会全体がこの問題を正面から受け止め、早急に解決策を打ち出す必要があるとしている。今月中には、五十八に及ぶ官民の女性団体が、男性による女性虐待に反対する「ホワイト・リボン・キャンペーン」を展開することになっている。
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