総 合

タイ国際航空

15日より国内線運賃値上げ



運輸通信相--- 「赤字路線も当分は維持」

 タイ国際航空は先に、収益の上がらない一部の国内線について廃止を検討。ワンムハマドノ・マタ運輸通信相もこれに同意していたが、今月五日には「赤字路線も当分の間は維持すべき」との考えを示した。

 同相は「国が株式のほとんどを保有する企業として、タイ国際航空は収益の有無で路線の存続を決めるべきではない。赤字路線の運行は、たとえ民間企業が引き継ぐことになっても、当分続けてもらいたい」と語っている。

 同相によれば、タイ国際航空国内線の乗客が少ない路線では、年間二十億バーツから二十四億バーツの支出超過になっているという。同相は、国内旅行の奨励や、地方空港が民間航空会社の誘致に努めることも必要とし、「タイ国際航空が国内路線でも他社と競争し、乗客が運賃やサービスを選択できる状態が望ましい」と語っている。

 タイ国際航空では先月五日、ウィラポン元財務相が新しい会長に就任した。適切な人材が見つからないため、来年までは社長も兼任するという同会長は、「社内にはまだ改善すべき問題がある」と語っている。また同会長は、職員に対し、退社後二年以内は他の航空会社への就職を禁止することも検討している。

 タイ国際航空は現在、二十億米ドルの負債を抱えている。ウィラポン会長によれば、今年度の収益は、このまま一ドル四十五バーツの状態が続けば一億六千万バーツの赤字を計上、一ドル三十八バーツまで持ち直せば三十億バーツの黒字となる見込みだという。

短距離は大幅な値上げ

 タイ国際航空は今月十五日より国内線の運賃を値上げする。これは先にタイ民間航空委員会が発表した以下の運賃設定基準に沿ったものとなっている。

(一)航空会社は二百キロ以内の路線について、自由に運賃を設定することができる。ただし地上の交通手段が整備されていないと認められる路線では、運賃の設定範囲を、最低で七百六十四バーツ、最高で一キロにつき六・八二バーツとする。

(二)二百キロを越える路線については、値上げ分の金額を一キロにつき、三・八二バーツから六・八二バーツの範囲内とする。


 タイ国際航空国内線の運賃値上げは、短距離路線で従来の二倍以上という大幅なものとなる。同社では、その理由を「他の航空会社の国内線と運賃を統一するため」と説明。また、タイ民間航空委員会が推進する国内航空市場の自由化に従った結果だとしている。

 新料金は十一月十五日以降発券の航空券に適用される。搭乗が十五日以降の航空券でも、それ以前に発券されたものであれば、追加料金は徴収されない。

 値上げ幅は以下の通り。

[二百キロ以内の路線]  七百六十五バーツの値上げ

適用される路線

チェンマイ=メーホーソン
チェンマイ=プレー
クラビ=トラン
ナコンラチャシマ=ブリラム
ピサヌローク=プレー
プレー=ナン
サコンナコン=ナコンパノム
トラン=ハジャイ

[二百キロを越える路線]
エコノミークラス
 平均二〇%(三百バーツ)の値上げとなる。

ビジネスクラス
 エコノミークラスとの差額は、従来通り八百バーツ。
エコノミークラスの新料金に八百バーツを加算した値段となる。

[値上げの例]
(空港使用税、保険料は含まず)

バンコク=チェンマイの片道
・エコノミークラス   1870バーツ⇒2170バーツ
・ビジネスクラス    2670バーツ⇒2970バーツ

ナコンラチャシマ=ブリラムの片道
  475バーツ⇒1240バーツ

トラン=ハジャイの片道
  395バーツ⇒1160バーツ

チェンマイ=メーホンソンの片道
  445バーツ⇒1210バーツ



[BANGKOK SHUHO]