シン・サテライト
インターネット放送を開始
ブロードバンド普及の起爆剤として期待
通信衛星オペレーター、シン・サテライト(SSA)は先月三十日、インターネット上でテレビ放送を実現するインターネット放送≠フ商用サービスを開始した。ADSLに代表されるブロードバンド通信の普及を背景に世界各地で続々インターネット放送が始まっているがタイではこれが初めて。ネット普及率が伸び悩みブロードバンドの普及が遅れるタイではインターネット放送にブロードバンド普及の起爆剤≠ニして大きな期待がかかる。
今回タイで初登場したインターネット放送サービスはiPTV(インターネット・プロトコル・テレビ)=Bシン・サテライトのダムロン会長は「我が社のiPTV≠フ特徴は通信衛星を利用した高速・大容量通信によるマルチメディア・コンテンツだ」と述べ、通信衛星を利用したブロードバンド通信により、動画や音声をフルに活用したコンテンツを提供する方針だ。
シン・サテライトは同サービスを提供するにあたり、子会社、CSコミュニケーションとシン・ブロードバンド・インターネットの二社と提携する。前者は全国七十六県にIPネットワークを有するインターネット会社。一方、後者はブロードバンド技術や専用コンテンツの開発会社。タイ最大の通信グループ、シン・コーポレーション傘下のシン・サテライトはグループの持つ技術力と豊富な資金力を最大限に生かす考えで、コンテンツ開発費などにすでに二千万バーツを投じている。
このインターネット放送で提供されるコンテンツは「iPフリーTV」、「iPラーニング」、「iPトレーニング」、「iPペイパービュー」、「iPエンターテイメント」、「iPスポーツ」の六つのカテゴリーから成る。シン・サテライトではこれらのコンテンツを充実させるため内外三十二社から番組提供を受ける見通し。現在もコンテンツ拡充に向け各方面と交渉を重ねており、成功の鍵を握るといわれるコンテンツの拡充に余念がない。
またコンテンツ番組の放送形態は二種類。コンテンツをサーバ内に蓄積し、ユーザのリクエストに応じて配信するオン・デマンド型と、コンサートなどを同時配信する生放送型がある。ホームページhttp://www.iptvnow.com/が番組提供のポータルサイトとなり、視聴したい番組の選択だけでなく、お気に入りの女優や歌手をキーワードに番組検索までできる。
コンテンツの料金は基本的に有料だが、「iPフリーTV」では地上波キー局全六局の番組を無料で生放送する。見逃した番組を後日視聴することも可能だが、その場合は有料となる。その他、「iPラーニング」はタイ最大のマンモス大学、ラムカムヘン大学と協力しEラーニングを提供。「iPペイパービュー」ではビデオ販売される前の最新ハリウッド映画を配信する。「iPスポーツ」では海外の人気スポーツ専門チャンネルを放送する予定だ。
一方、サービス利用者はインターネット接続会社、CSインターネットが提供するネット衛星接続サービス、"ターボ・インターネット"への加入が必要となる。サービス登録料は六千バーツ。その他、受信アンテナとその設置費用として千二百〜千五百バーツがかかる。データ受信料はパケット通信方式でデータ量に応じて加算され、一・五ギガバイトで千二百バーツ、三・五ギガバイトで二千五百バーツ、十五ギガバイトで九千バーツの三つのパッケージがある。一般的な映画の放映時間である二時間の番組を受信する場合、要するデータ容量は二百二十五メガバイトで、およそ二百五十バーツ程度となる。
(船田 昌宏)
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