民主化闘争の〃英雄〃をしのぶ
タマサート大学で慰霊式典
『十月十四日の政変』を題材にした映画が一般公開
学生が中心となったタイの民主化闘争のなかで特に有名なのが、『十月十四日の政変』(七三年)と『血の水曜日事件(十月六日事件)』(七六年)だ。十月十四日の政変とは、当時、政府を〃私物化〃していたタノム首相の退陣を求める学生らを対して、無差別発砲をして、多数の死傷者を出した事件。その後、タノム首相は国外に脱出、国王が後継首相を指名したことで一応の収束をみた。
そして血の水曜日事件では、先のタノム元首相のタイ帰国に反対して、タマサート大学に集まった学生、市民らにまたも無差別発砲。女子学生らがレイプされるなど、同大学周辺は「無法地帯」と化してしまった。
今年は、血の水曜日事件から四半世紀(二十五年)が経過したわけだが、これを記念して、民主化闘争の舞台となったタマサート大学では、六日、さまざまな式典が行われ、ウタイ国会議長もこれに参加した。
また、十二日には十月十四日の政変を題材にした映画、『THE MOONHUNTER』が公開される。
同映画は、学生運動の幹部だったセクサン氏と、チュラロンコン大学のミスキャンパスだった、女性解放活動家チラナン氏のふたりがストーリーの中心となる。十月十四日の政変後、政府の弾圧を避けるために、森に逃れた二人は、そこでタイ共産党とともに民主化闘争を継続するが、その後、思想の違いなどにより内部分裂。結局、仲間とともに森を出て、都会の生活に戻るまでを描くなど、当時の学生運動の雰囲気を味わえる内容となっている。
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