総 合

タイの香り米

米国に不正持ち出し疑惑


植物業者が品種改良に使用

 国家植物多様性保護委員会は、米国で行われた香り米「ジャスミン・ライス」の品種改良に、不正入手したタイ米が使われた可能性を指摘。「不正が見つかった場合は、米政府と植物栽培業者を訴える」と表明した。

 三年前の植物多様性保護法制定に伴って設置された同委員会では、事実を確認するため、フロリダ大学、ワシントンの農業局、フィリピンの国際コメ研究所に情報提供を求める方針だ。また農業共同組合省は、米国の植物栽培業者クリス・ディレン氏に連絡をとるとともに、フロリダの農業試験場に職員を派遣する。

 ピチット・ラタクン前バンコク都知事は、チューチーブ・ハンサワット農相に対し、米国で行われている米の品種改良を調査するよう要請。「米国で品種改良された米が、タイ米の輸出に影響するようなことがあれば、農業共同組合省は責任をとる必要がある」と語っている。

 同省では、「調査の結果、品種改良に使われた米が、植物多様性保護法制定後にタイから持ち出されたものと判明すれば、米政府は責任を免れない」としている。種苗の専門家アノタイ・チュムサイ氏によれば、稲のほか、ドリアン、グアバ、スイートコーンなどの種や苗が、タイから不正に国外に持ち出され、品種改良に使用されているという。

 国家植物多様性保護委員会では、今後同様の問題が起きないよう、小委員会を設置して、タイ米の品種保護に関する規定を二カ月以内にまとめる予定だ。



[BANGKOK SHUHO]