総 合

タイ国際航空

新会長にウィラポン元蔵相


タクシン首相が経営陣を刷新

 タイ国際航空は今月五日に臨時株主会議を開催し、新会長にウィラポン・ラマンクラ元蔵相を選出した。

 同社では先に、賃上げを要求するパイロットと職員団体幹部が対立し、航空便の出発が遅れるなどの問題が起きていた。当時、経営陣が解決に向けたリーダーシップを発揮することができなかったため、タクシン・チナワット首相は経営陣の刷新を指示。従来の取締役全員が先月六日に辞職し、今回の株主会議で会長、第一副会長、第二副会長を含む十四人の新しい取締役が選ばれた。

 取締役の選出については、航空事業を監督する運輸通信省と、タイ国際航空株の九三%を保有する財務省が共同で候補者名簿を作成していたが、タクシン首相が「好ましくない人物が含まれている」として候補者の約半数を入れ替え、これが株主会議で承認されることとなった。

 会長に決まったウィラポン氏は、株主会議の席上、「地域で第三番目、世界でも五番目に優良といわれる航空会社・タイ国際航空は、国益に大きく貢献する力を持っている。職員の質も他の航空会社に比べて遜色が無い。我々が持てる能力を十分に発揮すれば、タイはアジア航路の中心地となるだろう」と抱負を述べた。

 現在、米国で起きた同時多発テロ事件が世界の航空産業に大きな打撃を与えているが、ウィラポン新会長によれば、タイ国際航空は北米便、中東便が比較的少ないため、深刻な影響は受けていないという。ただし米軍によるアフガニスタン攻撃が始まったため、隣接するパキスタンへの航空便は、状況が沈静化するまですべて中止されている。

 タイ国際航空のパキスタン・ラホール行きの便は今月八日、カラチ行きの便は九日で停止され、すでに販売された航空券はパキスタン航空便に振り替えられた。一方、ドバイ、アラブ首長国連邦など中東の便はこれまで通りの運航。なお、欧州中央部および北部の便は、アフガニスタン上空を避けて中国、カザフスタン、ロシアの上空を迂回するため、飛行時間が通常より五十分〜六十分長くなっている。



[BANGKOK SHUHO]