経 済

歯石取り

ささのっち≠フ歯科治療シリーズ第2回


「速く」て「衛生的」な治療--- 費用は800 ー1200バーツ

 歯のレントゲン写真を前に、医師が今後の治療過程を説明してすぐ歯のクリーニングを始めた。いわゆる歯石取りだ。診察台に横になり「マスイチュウシャ」を打たれた。筆者の場合、歯グキのすぐそばまで歯石があり、麻酔なしでは痛むからである。また麻酔注射を打つ前、日本の歯科医院のように全患者の血圧を計ることはないようだ。

 麻酔注射の後「ウガイ」と言われて、うがいをした。医師からこの後、口内の右下半分の歯石を取り除くまでウガイ≠求められることはなかった。次にうがいをしたのは治療が終わってからだ。厳密にいうと「しびれていますか」と聞かれて「いいえ」と返答後、もう一度注射を打たれたので、うがいをしたのは二度ということになるが。うがい用の機械は新しいものが使用されていた。

 これは日本のTVを見た友人が忠告してくれたことであるが、外国で歯の治療をすると不衛生な治療器具を使いまわすため、C型肝炎にかかる場合があるという。しかしここプロムジャイ歯科は最新の治療機械を導入しているし、衛生面でもアチャラー院長は自信を持っている。使用した器具は、患者の治療が終わるたびに高温で殺菌している。患者の九五パーセントが日本人で、あとはその他の外国人と一パーセントのタイ人。 受付の女性に「なぜタイ人は少ないのか」と訊ねたところ予想通り「治療費が高いから」と返ってきた。ただし、彼女は「この設備で同じ治療法をするのなら安いと思う」と付け加えた。院内感染については、これらの状況を信じるより他ないだろう。

 麻酔が効き始めてから約十五分ほどで歯石取りは済んだ。下の前歯と、右の奥歯数箇所の歯石を取ったのに「速い」と感じた。筆者は日本に在住しているとき、治療が遅いのを理由に歯医者を転々とした経験を持つ。 ただ速いのもそれなりの理由があるように思われる。その一つに冒頭に書いたウガイ≠ナあるが、日本の歯科医院に比べ回数は少ない。「痛いか?」と訊かれ「大丈夫」と答えれば、うがいをすることもなく治療は続けられる。横についた歯科衛生士の歯石吸引も少ないように思われた。また歯石取りをするあいだタオルを二枚かけ顔を覆ったが、研磨するドリルからは口外に飛沫が散っていた。

 先日たまたま、日本で同じく歯石取りをした人に治療時間や医者が手を加えた歯の本数を訊いてみると、筆者と同じ時間をかけて、下の前歯にたまった歯石だけを取ったという。費用は保険適用で九〇〇円だったそうだ。ちなみにプロムジャイ歯科では歯全部の歯石取りで八〇〇バーツから一二〇〇バーツ。治療は三〇分程度で、通常一日で終わるという。また歯石取りだけをする日本人は全体で約半数いるという。医師も歯周病防止に「半年に一度が理想的」と話していた。

 歯石取りは虫歯がなくとも、歯の白さを戻したい方にはちょうど良いのかもしれない。しかし筆者のように喫煙し、歯磨きを十分にしていない患者は、上下左右、計四回に治療を分けなければならない。筆者は歯並びの悪さに加え「歯医者嫌い」が治療費に拍車をかけている。

十月十四日から十六日まで移転のため休診。場所は同じソイのバーンスワンテット・コンドミニアム隣り。 プロムジャイ歯科 02―662―6070〜2

(笹野大輔)




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