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米軍 、 ウタパオ空港を利用 

目的は輸送機の燃料補給


 タイ国軍のナロン・ユタウォン最高司令官によると、タイ東部チョンブリ県のウタパオ空港がアフガニスタン空爆に向かう米空軍の中継地として利用されている。

 タイ・米国輸送協定によって米国の航空機は旅客機、空軍機に関係なく、ウタパオ空港をはじめとしてタイ国内の全ての空軍基地を燃料補給目的で利用できる。米空軍は利用の際にタイ国軍の許可を得なければならないが、使命、目的地、積載物を明らかにする必要はない。

 ナロン最高司令官は、現在ウタパオを中継地として利用している米空軍の航空機のほとんどは輸送機で、燃料補給のための発着と強調。また、スラユット・チュラノン陸軍司令官も、米国がタイ国民の意向を無視してウタパオ空港を弾薬備蓄や兵士駐在のための基地として利用することはないだろうとの見方を示している。

 米国がウタパオ空港を基地として利用する場合は一か月前にタイに要請しなければならない規定になっているが、その申し出もまだないようだ。

 タイには南部を中心にイスラム教徒が住んでおり、今回のアフガニスタン空爆にも反対を表明している。このため国民には米国・アフガニスタン両サイドへの積極的な関わりを望まない雰囲気がある。民主派グループの中には米国との協定を見直し、航空機の使命や積載物によってはタイ政府が空港利用を制限できるようにすべきとの声もあがっている。テロ制裁目的で米国にウタパオ空港の利用を許せば、タイもテロの対象になりかねないためだ。

 米国政府はこのようなタイ国民の感情を考慮してか現状ではウタパオ利用は限定的だ。スラユット陸軍司令官も、米軍はインドを基地としており、敢えてウタパオ空港を基地として利用する必要がないとの見方を示している。

 ウタパオ空港はベトナム戦争時代に米軍が建設した大型空港で、ベトナム出撃の前線基地となった。現在は軍事利用の縮小から、民間利用への転用が図られており、ロシア方面からの旅客機が発着している。テロ事件以降、米軍による利用とタイの協力姿勢が注目されている。七日にはインドに向かう日本の軍用機が中継地として利用した。




[BANGKOK SHUHO]