失業苦に「焼身自殺」
49才男性、食費にも事欠き
タクシン首相 失業者対策に本腰
今月一日、タイ東北地方のアムナートチャルン県で四十一才になる男性が、焼身自殺をするという事件が起きた。 この男性は南部ソンクラー県出身のスラサックさん。隣人の話によれば、スラサックさんは自殺前にガソリンを抱えて、家の周囲をフラフラと歩いており、その直後、いきなりガソリンをかぶり、自ら火をつけたということだ。
スラサックさんは工事現場で日雇い仕事をしていたが、不況のあおりを受けて失業。最近は、食事をするお金もないほど困窮しており、毎日のように仕事を探していたが見つからず、周囲の者に「自殺したい」ともらしていたという。
酒もタバコもたしなまないスラサックさんだけに、失業によるストレスが鬱積、衝動的に焼身自殺をしたものとみられている。
これまでも失業を苦にした自殺は決して少なくなかった。また、失業苦から覚醒剤に走り、傷害事件へと発展するケースも多々あった。しかし、焼身自殺というのはこれまでになく、それだけに関係者に与えた衝撃は相当なものだったようだ。
同日、タクシン首相は、経済関係閣僚を招集して、失業者対策を含む、経済再建策を検討。米国同時テロのタイ経済への影響を最小限にくい止めるために、特別経済復興予算の振り分けを討議した。
とはいうものの、この特別予算も量的に決して十分といえるものではなく、その効果のほどには懐疑的な見方が多いのも事実であり、失業者の悲劇がさらに続くことが危惧されている。
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