経 済

米二期作の生産調整

未従事農民に補償金


 ピタック副首相によると、タイ政府は米の市場価格を引き上げるため、米作農民に補償金と引き換えに二期作を見合わせるよう要請する意向だ。

 タイの労働人口の半分は農民で、その多くが米作に従事している。ところがこのところの豊作続きで米価が低迷し、農民の生活が苦しくなっている。タイ政府はこれまで米の買い取り価格に介入することで価格を調整してきた。これまで百億バーツを投じ、今年の十一月から来年二月までにさらに四百五十億バーツを投じる計画だ。

 しかしこの方法では政府だけではなく米の輸出業者や製粉業者もコストを負担しなければならない。また、政府の価格介入は収穫された米の半分しかカバーせず、残りは自由取引になるため、この部分で価格が崩れる可能性がある。さらに投じた資金が卸売業者などに中間搾取され、農民の手元には入らないとの非難も上がった。

 これらの非難に押されて政府は、二期作(三月から五月)に従事しなかった農民に直接現金を手渡し、生産調整を行うことにした。二期作はタイの年間米収穫の約二割を占めるので、それを減らせば米の市場価格は上昇する。政府は今後、補償金の金額、米作農民と他の農民をどう区別するのかなどの検討を迫られることになる。



[BANGKOK SHUHO]