ミャンマーニュース


スーチー氏、「殉職の日」式典に参加せず

 アウン・サン・スーチー氏が父で国民の英雄であるアウン・サン将軍が暗殺された「殉職の日」(7月19日)の追悼式典に参加せず、軍政との対話や取り組みに不満を抱いているのではないかと憶測されている。野党連合のビルマ連邦連立政府(NCGUB)のムアン・ムアン・アイ幹部は「最近の軍政による政治犯釈放は諸外国に良いイメージを抱かせ、経済援助が再開される可能性がある。これにスーチー氏は不満を持っているようだ。軍政が本気なら現在まだ投獄されている約1500人もの政治犯が釈放されなければならない」と代弁する発言をしている。一方、軍政側ではASEAN外相会議に出席するためハノイ訪問中のウィン・アウン外相が22日、「両者の対話はわき道に外れず進展している」と強調した。

チャワリット副首相、軍政首脳と会談

 7月23日、24日の両日、タイのチャワリット副首相兼国防相とタイ国軍関係者がミャンマーを訪問し、タン・シュ首相兼国防相、キン・ニュン第1書記ら軍政首脳と会談した。会談では両国間の1900kmに及ぶ国境線再確定が現在まだ50kmしか終わっていないことに対して軍政側からの不満が表明された。これについてチャワリット副首相は、紳士的で長期的な対話継続が必要との見方を示した。軍政首脳は麻薬製造組織であるワ州連合を支援しているという憶測に対して、それを否定した。さらにタイ国境付近のワ州連合拠点の航空写真を使って、タイ政府が麻薬製造工場と懸念しているものは倉庫と発電所であると説明した。軍政首脳はさらに、タイ及び外国メディアは両国関係を悪化させようとしていると非難し、先に報じられたロシアからのMIG29ジェット戦闘機の購入を否定した。

 一方、チャワリット副首相はタイが米国から戦闘機搭載用の中距離ミサイルを購入することに関して、両国間の緊張を高めるためではないと理解を求めた。また、タイが反政府少数民族を支援するなど同国の内政問題に干渉しないことを約束した。このためチャワリット副首相は、それまでタイのマスコミに対して軍政とNLDとの合同政権が樹立する可能性を示唆していたが、会談ではこのことに関して言及しなかった。タイには約100万人のミャンマー人労働者がいると推定されるが、不法就労を減らすため正規登録を進めることで合意した。

キンニュン第1書記、9月にタイを訪問

 チャワリット副首相と軍政首脳との会談を受け、キン・ニュン第一書記が9月にタイを訪問することになった。国境線、麻薬、漁業協定などについて対話が深められる。


[BANGKOK SHUHO]