〃移り変わる田園風景〃
農村で水牛が激減
国家文化委員会---
飼育拡大を提唱
田畑をゆっくり耕す水牛、川で水牛に水浴びをさせる少年、といった光景は、タイののどかな田園風景を象徴していると言えるだろう。しかし、農業の機械化に伴い水牛は年々数が減り、「水牛のいる風景」は今や絵はがきや絵画の世界だけになりつつあるようだ。
数が少なくなったと言われて久しい水牛だが、近年減少がさらに加速。これに危機感を覚えた国家文化委員会は、水牛は農業国タイの文化、伝統とは切っても切れないものだとして、その飼育の奨励を提唱することになった。
同委員会によれば、タイの水牛は九九年が約三百万頭だったが、昨年は二百万頭に減り、今年に入ってからはすでに百万頭に減少しているという。また、農業の近代化で役目のなくなった水牛はその多くが屠殺場行きとなり、安価な食肉として売られている。
このため、国家文化委員会では、水牛を増やすため、畜産開発局と協力して、東北部の十七カ村で水牛を本格的に飼育することにしている。今後は、各村が協力しあって水牛の飼育普及に努めることになるという。
現在、水牛を大規模に飼育しているところとしては、東北部コンケン県プーウィアン郡のノンサワン村が知られているが、ここでは現在、七百頭に及ぶ水牛が育てられているとのことだ。
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