総 合

英国環境保護団体

フカヒレの水銀含有指摘


学識者は「検査方法に疑問」

 英国に本部を置く環境自然保護団体「ワイルドエイド」が、「タイのフカヒレには多量の水銀が含まれており、人体に危険を及ぼす」と発表したため、国内のフカヒレ・レストランでは売り上げが急減している。

 ワイルドエイドの報告によれば、調査員がバンコクで購入したフカヒレの七〇%に許容量の四十二倍に達する高濃度の水銀が含まれていたという。しかしワイルドエイドの依頼でこの調査を行ったタイ科学技術研究所のピラサク・ワラスンタロソット所長は、「検査したのは十個のサンプルにすぎず、これをもってタイのフカヒレが危険と断定するには無理がある。本来は少なくとも百個程度の検体の分析が必要」と述べている。

 またピラサク所長は、水銀が致死量に達するには、五百杯のフカヒレスープを食べなければならず、普通に食している分には問題はないとしている。さらに「フカヒレスープを食べる際は、湯気を吸い込まない方がよい。湯気を吸い込むと含まれる水銀の八〇%が体内に吸収されるが、食べた場合は五%程度にすぎない」とも語っている。

 同所長は、タイでは海の汚染が進んで、サメに限らず魚介類に含まれる重金属が増加傾向にあることも指摘している。これまでの分析で、様々な種類の魚介類から水銀、鉛、カドミウム、クロム、スズなどが検出されたという。



[BANGKOK SHUHO]