総 合

下院補欠選挙

チャートタイ党首脳に買収の疑い


野党幹部が選管に証拠提出

 先月三十日に投票が行われた下院補欠選挙で、チャートタイ党幹部による買収行為があったと疑われている。これは最大野党・民主党幹部のチャンチャイ・イサラセナラック氏が指摘したもので、同氏によれば、チャートタイのソムサク・プリサナナンタクン副党首・副下院議長が、ナコンナヨック県で有権者の買収に直接関与したという。一方、ソムサク副党首はこれを否定、名誉毀損でチンチャイ氏を訴える構えを見せている。

 チンチャイ氏は証拠として、先にテレビ局「チャンネル5」に、ソムサク副党首が買収を相談する会話を録音したビデオテープとカセットテープを持ち込んだ。同局ではこれらを放送した後、中央選挙管理委員会に提出している。

 ビデオテープに人物は写っていないが、ソムサク副党首が誰かと電話で、「ナコンナヨック二区で有権者を一人二百バーツで買収する」と密談しているところだとされる。これについて同副党首は、「テープに録音されたようなことは話していない」と買収への関与を全面的に否定。現在、中央選管が調査を進めているが、同副党首は「選管に出向いて、無実を証明する用意もある」としている。

 チャートタイ党はこの疑惑を重視し、独自に調査委員会を設置した。委員会の長を務めるウィロート・パオイン元警察中将は、「選管の判断を見極めてから、対応を検討したい。選管はテープの出所や、音声が編集されていないかなど詳細をはっきりさせる必要がある」と語っている。

 一方、チンチャイ氏は「テープは事実を記録したもの。チャートタイ党首脳の間で買収について謀議があったのは事実」と主張する。同氏は、ほかにも証拠物件を持っており、内容を確認した上でこれを公表する考えだ。同氏は「この証拠が公表されたら、チャートタイ党のバンハーン・シラパアチャ党首は度肝を抜かすだろう」と語っている。中央選管によれば、党首脳が選挙違反に関与していたと判明すれば、その政党は解散を命じられることになるという。



[BANGKOK SHUHO]