携帯電話
付加価値サービスの拡充が活発化
SMSでデータ通信需要掘り起こし
タイ国内の携帯電話サービス事業者が付加価値サービスの拡充に乗り出している。携帯電話を海外でも使用できる国際ローミングや有料の音声情報サービスであるオーディオテックスなど事業者各社は競って新サービスの提供を始めているが、その中で現在最も注目を集めているのがショート・メッセージ・サービス(SMS)だ。
SMSとは携帯電話同士でテキストメッセージのやりとりができるサービスで、現在世界中で広く利用されている。タイにおける一昨年の利用状況は一回三バーツという割高なサービス料がネックになったこともあり一日当たりの利用件数は三十万件程度と伸び悩んでいた。しかしここに来て利用者数が急激な伸びを示し今年に入り七十万件を突破している。
利用者急増の背景にはSMSの普及を目指す携帯事業者のプロモーション戦略がある。利用料を引き下げるプロモーション実施により携帯事業者は音声収入以外のデータ通信需要の掘り起こしを図る構えだ。携帯一位AISでは現在一カ月百件までのメッセージを無料とするパッケージを提供、サービス料も一回二バーツに値下げ中で、一分三〜十二バーツの通話料と比べ割安感を出している。
また、AISでは十九日から開催される全英オープンでのタイガーウッズ情報をSMSによりリアルタイムで配信するなどSMS用の有料コンテンツの拡充にも余念がない。その他にも、人気の高いイギリスやイタリアのサッカー情報の提供なども手がける一方、ホームページ上で自作の着信メロディーやスクリーンセーバーのコンテストを実施するなど新規ユーザーの開拓も着々と進めている。
SMSの将来性に着目しSMS対応のホームページを開設する動きも活発になってきている。シンコープ傘下のチンニー・ドットコム(http://www.shinee.com/)では今月に入り従来のポータルサイトやコンテンツの開発業務からのシフトチェンジを発表、SMSやWAP対応の無線インターネット用のコンテンツ事業に本格参入する考えだ。
携帯利用者の急激な増加と共に需要が右肩上がりの着信メロディーやグラフィックのダウンロードなどを有料提供する他、オーディオテックスでも人気の高い占いや外国為替情報などの配信サービスも提供する。着信メロディーのダウンロードは若年層を中心に非常に人気が高く、SMS専用サイトの先駆け(http://www.idirex.com)ではアクセスが殺到しサーバーがダウンすることが頻繁にあるためアクセス数を毎秒三百人まで制限する程の盛況ぶりとなっている。
これまでSMS普及の足かせとして携帯電話でのタイ語入力の問題が指摘されてきたが、現在ではSMS対応のホームページ上からタイ語でメッセージが直接送信できるサービスも多数登場したうえサービス料に割安感が生じるなど利用者にとってのハードルも低くなってきていることから意外に早くSMSブーム≠ェ到来するかもしれない。
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