総 合

麻薬死刑囚

首相「今後減刑嘆願を認めず」


国王陛下も受け取られた嘆願を却下  

 若者の間に覚醒剤やヘロインが広まり、国の将来を脅かす非常に深刻な問題となっている。タクシン首相は、「麻薬が社会にもたらす害は計り知れない。麻薬の密造・密売で死刑判決を受けた者に温情を示す必要はない」として、今後これら死刑囚には、国王陛下への減刑嘆願を禁ずる方針を述べた。

 タクシン首相のこの発言は、先の国王陛下のお言葉に伴うもの。陛下は、新判事百人以上が出席した認証式において、「五万錠の覚醒剤所持で死刑判決を受けた者から減刑を嘆願されたが、却下した」と述べられた。通常このような重大な犯罪者の嘆願は、陛下のお手元に届くまでに除外される。このため、なぜこの死刑囚の嘆願が陛下のもとに届けられたのか調査することとなった。

 最高裁のタワッチャイ・ピタックポン所長によれば、現行法では犯罪の内容にかかわりなく、死刑囚の減刑嘆願書を陛下に届けることが矯正局に義務付けられているという。ただ実際には、内務省の審査を通過した嘆願書だけが、陛下に届けられている。同所長は、「麻薬犯罪の死刑囚には減刑嘆願が認められないとタクシン首相は断言しているが、本来は関連法の改正が必要であり、首相の一存で決められるものではない」と指摘する。

 なお、国王陛下の誕生日など特別な機会に実施される恩赦は、現在、死刑囚には適用されていない。



[BANGKOK SHUHO]