タイの液体調味料
新基準に伴いEUが輸入を禁止
食品薬品管理委員会は「安全」と反論
欧州連合(EU)では、来年四月に新しい食品安全基準を導入する予定だ。これに備え、一部の加盟国がタイの液体調味料を輸入禁止としたため、製造業者が「保護主義的な措置」だとして、タイ政府に対抗措置を執るよう求めている。
先に英国の食品基準機関は、タイのゴールデンマウンテン・ブランドのソイソース(醤油)を輸入禁止とする措置を決定した。同機関は、英国内で販売されていたソイソース百種について成分を分析。その結果、「ゴールデンマウンテンを含む二十二銘柄から、新基準を超える発ガン性物質3MCPDが、また全体の三分の一の銘柄から、発ガン性が疑われる1DCPと3DCPが検出された」と発表している。
これについて、ゴールデンマウンテン・ブランドの液体調味料を生産販売するタイ・テープロット・フード・プロダクツ社は、「ガンを引き起こすという最終的な研究結果が出たわけではないので、成分の変更は考えていない」と表明。さらに、「英国はタイ製品を勝手に悪者と決めつけている。タイも英国からの輸入品を検査すべき」と、この措置を批判した。
タイの食品薬品管理委員会(FDA)も、「タイの液体調味料は安全」という姿勢を変えていない。しかし輸入禁止の弊害を回避するため、業者には発ガン性物質と指摘された成分を減らすよう指導。同時に、国内市場で販売されているすべての液体調味料について成分を分析し、安全を再確認する予定だ。
タイ国内で生産・販売されているソイソース(醤油)、ナンプラー(魚醤)などの液体調味料は二千銘柄を超える。またこれらは欧州諸国、米国、日本などに輸出されており、年間八千万〜九千万バーツの外貨を獲得している。
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