群衆が容疑者をリンチ 冷蔵庫殺人事件
警察の対応に批判の声も
都内スクンビット通りのアパートの一室で今月八日、冷蔵庫の中から若い女性の他殺体が発見された事件で、警察が九日に行った実況検分の際、容疑者の男が群衆に袋叩きにされるというハプニングが起きた。
事件の被害者は、死体の発見された部屋を借りていた二一歳になる女性で、近くのスーパーマーケットでレジ係をしていた。遺体は、その二日前から連絡がなく不審に思って訪ねてきた兄が室内の異変に気づき、警察に連絡したことから発見された。冷蔵庫は扉が開かないようにコードが巻き付けられていた。
容疑者の男(三三)は、遺体が発見された翌日、スクンビット一一/一で逮捕され、被害者を殺害したことを認めた。自供によれば、最初は物取りが目的で部屋に押し入ったが、被害者に抵抗されているうちに性欲が起き強姦、殺害した後、遺体を冷蔵庫に詰め、金のネックレスを奪って逃走した。また、容疑者は逃走する前に、テーブルの上に食事や食器を出して顔見知りの者の犯行と思わせる細工もしていた。
容疑者が実況検分の際、容疑者が現場近くに集まった百人近くの群衆に殴る蹴るの暴行を受けたことについて、人権擁護団体からは警察の対応に批判意見も出ている。現場の警察官によれば、群衆を制止しようとしたものの、多勢に無勢で、容疑者は五分ほど殴られ続けたと説明しているが、市民団体「ユニオン・フォー・シビル・リバティーズ」のプラモート・ポンペット氏は、「警察は容疑者をあたかも犯罪者のように扱っている。これは憲法違反だ」と批判している。
なお警視庁によれば、容疑者の男は、ナコンサワン県の殺人事件、都内タールアの強盗事件でも指名手配されていた。
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