シーサケット県 3メートルの冠水を記録
保健省 感染症の蔓延を警告
東北部の南側では先月下旬に激しい雨が降り続き、二十六、二十七日には各地で洪水が発生した。
最も被害が大きかったシーサケット県では二十六日、ほぼ全域が洪水に見舞われた。シーサケット市内では一部で三メートルの冠水を記録、スリン県に通じる道路や橋など各所から被害が報告されている。塀が崩れて浸水した刑務所では、約五百人の在監者が別の場所に移送された。またウボンラチャタニからバンコクに向かっていた列車も、同県の鉄橋が危険な状態となったため始発駅へと折り返している。
内務省地方行政局市民防衛部が二十七日発表したところによれば、シーサケット県の被害は道路二百三十三本、農地八十九万二千八百十七ライ(一ライは千六百平米)、学校二十一校、家屋千百八十九軒。四十万人が被災し、損害額は三千四百万バーツとされている。
洪水は低気圧が通過した南部トラン、サトゥン、パンガー、スラタニ、中部チャンタブリ、トラート、北部スコータイの各県でも発生しているが、大きな被害は東北部に集中。ナコンラチャシマ県ではクメール遺跡で有名なピマイ地区が浸水し、農地や家畜、養殖魚が被害を受けた。このほかブリラム、ロッブリ県でも一時、住民が高台に避難した。ウボンラチャタニ県では三十日になっても各地で三十センチ以上の冠水が続いている。
保健省はこれら地域で、洪水により感染症や皮膚病が蔓延する可能性があると警告している。今年はネズミの尿が主に媒介するレプトスピラ菌の感染症が、北部を中心に流行、患者が昨年の二倍の勢いで増えている。レプトスピラ菌に感染すると五日から十日の潜伏期間を経て高熱、筋肉痛、頭痛などの症状が見られ、死亡する場合も少なくない。保健省伝染病管理局では今年上半期だけで、千百四十二人の感染と五十二人の死亡を確認している。
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