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企業レポート

紙パックのリサイクル事業
都庁と共同で12月開始

テトラパック(タイランド)


 飲料用紙パック製造大手のテトラパック(タイランド)社は、バンコク都庁(BMA)とその傘下にあるクルンテープ・タナコン社と共同しリサイクル事業を開始する。使用済みの紙パックを木材に似た性質を持つグリーンボードに加工し再利用するというもので、テトラパック社はパキスタン、ドイツ、中国、トルコで既に同事業を行っているが、タイでは初の試みとなる。

 テトラパック(タイランド)社広報部より提出された資料によると、バンコク都内で一日に発生するゴミの平均量は八千八百四十トンであり(一九九八年度調査)、BMAはその回収処理に膨大な費用を使っていた。しかしリサイクル工場が建設され、リサイクル可能と不可能なゴミの分別方式が確立されれば、BMAは大幅なコスト削減が図れるのである。

 クルンテープ・タナコーン社はBMA、科学技術環境省、そして工業省と協力してこの事業がはたして運営可能かどうか研究を続けてきた。そしてその結果、紙パックを加工しグリーンボードを製造することにゴーサインが出され、リサイクル工場はBMAが所有するオンヌットのゴミ処理場に今年十二月に建設されることとなった。テトラパック社はリサイクルに必要な設備資金と技術的支援を担当し、クルンテープ・ラナコンが工場の運営を受け持つ。

 同社はこれに先立ち、環境保護促進キャンペーン「マジック・アイズ」を開始した。バンコク都内四百三十六校の学生三十万六千二百五十三人、教師一万三千百九十人を対象にしたもので、「学校の給食で配られる牛乳パックを分別して捨て、環境改善に努めましょう」というスローガンを、ビデオなどのメディア媒体を利用して広めた。さらに展示会やセミナーを各地で実施し、リサイクルが都にとっていかに大切なものであるのかを説明、タイの新聞にも大きく取り上げられた。

 リサイクルを行う上で重要なことは、@ゴミ回収処理プロセスの管理、A適当な技術力、B廃棄物の加工準備工程であるが、リサイクルした物に対する市場の需要も非常に大切である。テトラパック社ではリサイクルしたグリーンボードで机、椅子、テーブル、文房具などの試作品(写真を参考)を作り、「耐久性に優れ、加工しやすいグリーンボードの利用方法は無限にあり、学校、会社、家庭などあらゆる場所で受け入れられるだろう」とアピール。同社はまた、グリーンボートの他に紙、ティッシュペーパーなどヘのリサイクルも計画しているという。

 テトラパック(タイランド)社はタイで一九八一年に創立、現在明治乳業、ダッチ・ミル、ネスレー、フォレモスト・フライスランドなどへ紙パックを供給している。

(ルァンイッサラー・カライジンダー記者)




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