総 合

サマック都知事の〃初仕事〃
屋台の水曜日営業を許可

清掃の徹底が条件、賛否両論


 これまでバンコクでは水曜日は屋台(露店)の営業が禁止されていたが、サマック・スントラウェート新都知事は、今月一日の会議で、水曜日も営業を認めることを知事権限で決定、翌二日の水曜日から実施されることになった。

 水曜日の屋台営業禁止は、チャムロン・シームアン都知事の時代に始まっている。バンコク都の美化のため、水曜日は屋台の営業を禁止、その日を清掃日にしようというものだった。実施開始からすでに約十年が経過しているが、屋台主からは「収入減になる」との不満が続出していた。

 このなか経済が悪化、失業者が増え、屋台経営に転職する者が増加してからは、水曜日の営業を求める声が高まっていた。しかし、都内美化に力を入れていたピチット前都知事はこれに消極的だった。

 ここでサマック都知事は、就任からわずか八日でこの都条例を改定したわけだが、その一方で、屋台主には毎日閉店後の清掃を徹底することを厳命している。

 さらに、新規則として各屋台主から、占有面積一平方メートル当たり一日約五バーツを清掃料として徴収することも予定している。これは都議会で承認され次第、実施。一般に屋台は四平方メートルを越えることはないため、最高でも一日二十バーツとなる。

 サマック都知事は、この見返りとして、これまで一部で違法に徴収されていた「しょば代」を完全になくすことを宣言。同都知事からは「このような都庁職員の不正行為がどうしてもなくならない場合は呪ってやる」と本気とも、冗談ともつかない発言も出ている。

 また屋台・機材は毎日きちんと片付けなければならず、放置した場合には、押収されることになる。

 スポット・パイブン都庁総務部長によれば、現在、都内で屋台の営業が許可されているのは九百七十六地点、また営業許可を受けている屋台は二万八千九百七十九店という。このため、都庁では過度に屋台数が増えないように、無許可営業を徹底的に取り締まっていく方針だ。

 その一方で、取り締まりが難航しそうな条項もある。炒めもの、焼きものなどを扱う屋台では、その煙りが周囲の迷惑になってはならない、とあるが、これはその判断が難しいところ。また、路上に車やオートバイを駐車しての販売も禁止されるが、都内では頻繁にみられるため、どの程度、監視が徹底できるかは、不明だ。

 また罰則であるが、初回は注意、二回目は三日間の営業停止、三回目は一週間の営業停止、そして四回目は営業許可の取り消しとなる見通し。

 今回の決定であるが、屋台主には「収入がアップする」と非常に好評だが、その一方で「清掃を徹底するためにも一日の休みは必要」(都職員)、「毎日営業したら道路がきたなくなる。歩きにくい」(女子大生)との声があるのも事実。

 最終的にはどの程度、取り締まりが徹底できるかにかかっているといえそうだが、これで都内の美化が後退するようだと、サマック都知事にとっては大きな減点ともなりかねない。       

(倉林義仁記者)



[BANGKOK SHUHO]