総 合

バンコク観光バス タイの若者・老人に人気

外国人観光客も徐々に利用


 エメラルド寺院、サナムルアン(王宮前広場)などの観光スポットで、緑色の二階建て観光バスを目にしたことのある人も少なくないだろう。

 これはバンコク都庁、タイ政府観光庁、バンコク・ツーリストビュロー、そしてクルンテープ・タナコム社による官民合同の都内観光促進プロジェクトのひとつだ。

 近年、交通渋滞、大気汚染で「悪名」高いバンコクを素通りして、ビーチや地方都市への移動する観光客が増えており、この対策がかねてから求められてた。このため現在、バンコク都では観光客にバンコクの魅力をアピールするためのキャンペーン『バンコク二〇〇〇』を実施中であるが、この観光バス計画もその一環であり、タイ人、及び外国人観光客のバンコクでの滞在日数を延ばすこと目的としている。

 正式なサービス開始は今年の六月一日。一時間半から二時間かけて、エメラルド寺院、プーカオトン(黄金の寺)、チトラダ宮殿、国会議事堂といったバンコク都内の複数の観光名所を巡る。

 バンコクは観光名所が少なくないが、それでも個人でそれをすべて効率よく観て回るのは困難。さらに「観光客をねらう詐欺師、乱暴な運転による交通事故に会う危険もある」(タイ人ガイド)。

 この観光バスは実際に寺院に入場するわけではないが、それでも寺院・宮殿などのスポット、及び周辺の町並みを十分に味わうことができる。

 ツアー会社の企画する都内観光プログラムとうまく組み合わせることで、バンコクの魅力を再発見することができるかもしれない。

【広報が今後の課題】

 今年の六月にスタートした観光バスであるが、広報不足もあり、これまでのところ客足は伸びなやんでいるようだ。

 一日の利用者は平均すると五十―七十人、一回当たりの乗客は約十人となる。座席は全部で二十五席あるため、まだまだだ空席が目立つ状況だ。

 これまでのところ、乗客としてはタイ人の大学生と、都内及び他県からの高齢者が目立つという。

 一方、外国人はヨーロッパからの観光客の利用が多いようだが、これは、ガイドによる説明がタイ語と英語に限られていることが影響しているのかもしれない。

 日本人観光客の利用も最初は伸び悩んだが、最近では少しずつ上向いてきているという。このため「将来的に日本人観光客の利用が増えていけば、日本語ガイド付きの日本人専用バスも検討している」とのことだ。

 料金はタイ人百バーツ、外国人二百バーツ、九才以下は無料となる。外国人の場合は、英語の説明が付く分、割高となる。

 なお乗車場所は二地点で、ウィマンメーク宮殿とワット・プラケオ。ウィマンメーク宮殿からの発車時間は、午前十時、午後十二時、午後二時、午後四時。そして、ワットプラケオからは、午前九時、午前十一時、午後一時、午後三時となる。

 さらにナイトツアーとして六時三十分の回も用意されており、これはピンクラオ橋近くのバンコク・ツーリストビュロー前からの発車となる。この回は涼しいうえに、バンコクの夜景が堪能できるとあって、乗客の人気も一番とのことだ。

※予約は02−645−0710〜11まで

(倉林義仁記者/ルアンイサラ・カライジンダ記者)


[BANGKOK SHUHO]