総 合

ミャンマー 反政府運動家、11人逮捕

国営紙 「タイ大使館爆破を計画」


 ミャンマーの国営報道機関は今月十三日、同国の首都ヤンゴンで、五月から六月にかけ、反政府のビラを配っていた者など計十一人が、政府の建物やタイ大使館を攻撃しようと画策していた容疑で逮捕されたと報じた。

 『ニューライト・オブ・ミャンマー』紙が「外国に居住する破壊分子」と呼ぶこれら十一人は、ナショナル・リーグ・フォー・デモクラシー(NLD)、オール・バーマ・スチューデンツ・デモクラティック・フロント(ABSDF)や少数勢力と関係を持っており、また、NLDが一九九〇年に選挙で圧勝した記念日、五月二十七日に破壊活動を企んでいたという。

 同紙の説明によれば、この「破壊分子グループ」の目的は、タイ政府をたたくことで、タイとミャンマーの関係を悪化させることにあった。また、同グループは、ミャンマーの警察と軍部を反目させ、兵士を組織的に脱走させることも計画していたという。同紙は、この陰謀を裏付ける証拠だとして、グループから押収したとされる手投げ弾、無線機、パンフレット、ステッカー、フロッピーディスクの写真を掲載している。

 一方、タイ外務省は、「攻撃目標にされたなどという報告は、ヤンゴンのタイ大使館から報告されていない」として、ミャンマー側の新聞報道を鵜呑みにできない、との姿勢を示した。同省のオウム・マオラノン副報道官は、「警備は厳重で彼らに襲撃の意図があったとしても、目的は達成できなかっただろう」と指摘するとともに、ミャンマー政府との関係に配慮して、「もしミャンマー側の報道が真実であれば、ミャンマー政府に感謝したい」と述べるのも忘れなかった。

 また、同副報道官によれば、タイ大使館への攻撃は、今年一月にラチャブリ県内で起きた病院占拠事件への報復とも考えられるが、この事件を起こしたのは「神の軍隊」と称するグループのメンバーだった。今回逮捕された十一人は、ABSDFと関わりがあるとされるが、このグループは神の軍隊とは意見を異にしており、タイ政府にも反抗的な姿勢を見せたことはないとしている。



[BANGKOK SHUHO]