総 合

ウボンラチャタニ県 上院議員選挙
選挙やり直しの見通し

4回目の投票でも違反続出


 九七年に制定された現行憲法のもとで、初めて実施されている上院議員選挙だが、これまでに選挙違反が続出。このため、選挙のやり直しが続き、この結果、タイ七十六県中四県で第四回目の投票が行われることになった(これまでの三回の投票では、二百人中百九十六人の上院議員が決まっている)。

 このなか、六月二十四日、他県にさきがけ東北部のウボンラチャタニ県で投票が行われ、ウィラワン・タンワタナポン候補が最多票を獲得。しかし、同候補の選挙違反に関する複数の訴えが出されており、同県では第五回目の投票が行われる可能性が高まっている。

 ウボンラチャタニ県で選挙監視を行ってきたNGO組織『Pネット・ウボン』によれば、「ウィラワン女史が有権者を買収している」との訴えが三十件近くPネット・ウボン選挙監視センターに寄せられたという。同県の選管筋も、「今回の選挙違反は証拠がはっきりしており、ウィラワン候補の当選がすんなり認定されるようなことがあれば、中央選挙管理委員会に直談判する」と明言している。

 Pネット・ウボンで苦情対応係を務める女性スタッフによれば、デートウドム地区の投票所では、「ウィラワン候補への投票を頼む」と、同候補の運動員と見られる男が、監視のボランティアに現金を握らせたケースも報告されている。同スタッフは、タンスム、シームアンマイの投票所でもウィラワン候補の運動員による有権者買収の報告があり、選挙違反を裏付ける物証も証言もあると指摘。なお今回の投票で、候補が運動員を通じて有権者に配った現金は一人二十バーツ〜百バーツということだ。

 当選圏内に入った候補が、選挙違反のために当選認定を受けられなかった場合、その県では再度投票が行われることになる。これまでとのころウボンラチャタニ県では、五回目の投票が行われる見通し。Pネット・ウボンの責任者、チャンチャイ・ピラパヌラック氏は、第五回目の投票は、連休で都会に働きに出ている人が帰省するため、来月十五日に実施するのが望ましいとしている。

 なお、他の三県は七月九日に投票が実施される。


[BANGKOK SHUHO]