「雨季のボーナス」、好調
タイでも、いよいよ「夏のボーナス」ならぬ「雨季のボーナス」の時期が目前に迫っている。気になるボーナス支給額だが、業種間で差はあるものの全体的な水準として回復傾向が鮮明になっている。今夏のボーナス支給状況で判断する限りでは、タイ経済の復興はすでに上昇気流に乗っているようだ。
出版部門では軒並みボーナス支給額の倍増が相次いでいる。一般紙「マティチョン」や経済紙「プラチャーチャート」発行元のマティチョン社は一ヶ月から二ヶ月分に、英字紙「ネーション」や経済紙「クルンテープ・トゥラキット」発行元のネーション・マルチメディア・グループは〇・二五ヶ月から〇・五ヶ月分に支給額アップを図っている。
エネルギー部門では、石油化学製品の世界市場における価格高騰が大幅増収につながった製造コングロマリット、サイヤム・セメントが従来年一回の支給を年二回に変更、今季のボーナスは二ヶ月支給と、景気低迷の余波により昨年まで凍結されていたボーナスの支給増に踏み切る企業が目立っている。
また、金融業では地商銀最大の不良債権を有するクルンタイ銀行が国営企業の強みで2ヶ月の支給額を維持、自力再建に挫折し公的資金の注入を受けたタイ軍人銀行(TMB)は一ヶ月から三ヶ月分に支給額を水増ししている。また中銀規定の貸倒引当率一〇〇%達成し、今後の収益増の期待が大きいタイ農民銀行(TFB)は二ヶ月から二・七五ヶ月分にアップ、他行は軒並み一ヶ月分支給している。
しかしその一方で、バブル崩壊の後遺症に依然苦しんでいるのが不動産業。高級コンドミニアムやバンコク郊外の一戸建て需要が堅調に転じているが、肝心の収益は好調とは程遠く、軒並みボーナス支給を見送るようだ。
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