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低迷続くタイ展示会場の行方

「政府援助でアセアン主要開催国に」


 タイを代表する展示会場、バンコク国際貿易展示センター(BITEC)の主要株主であるピサーン・ピラットブリ社長は、タイをアセアン(東南アジア諸国連合)地域の主要展示開催国として促進するようタイ政府に要請した。

 ピラットブリ氏によると、展示会から得る収益は大変大きく、政府からのサポートがあればシンガポールや台湾などの競争国に対抗することが可能だとしている。ロエル・バン・リーウエンBITECマーケティング・セールス部長はこれに加え、シンガポールの展示会場は政府から金銭的援助を受けていることを指摘し、「シンガポール政府の狙いは同国をアセアン地域の主要展示場にすることにある」と述べた。

 BITECは一九九一年九月、タイで最初の国際展示会場としてバンナー地区に設立された。敷地は百五十ライあり、展示スペースは計二万平方メートルを誇る。

 展示会場地としてタイは近隣国に比べ優れた条件が多く揃っている、とロエル部長は述べる。「開催者の観点からすると、展示会を開催する上で最も重要な点は会場に訪れる客数であります。バンコクの人口(約千四十万人)は香港(約六百八十万人)やシンガポール(約三百十六万人)と比べ倍以上あり、多数の訪問客による収益が見込めるのです。またこれは展示参加者にとっても重要なことです。タイは農業技術に優れ、自動車の製造拠点としても注目度は高い。さらに観光地としても成功を収めているので、多彩なイベントを開催することができるのです」

 英国の展示会企画社としてリーダー的存在であるUNミラー・フリーマンは、「開催地を選ぶ際に考慮する点は開催費用、規模及び交通手段を含む場所、会場施設の三つ」と述べる。「会場にかかる費用はどの場所もあまり変わりは見られないので、これからはコストパフォーマンスを打ち出し、優れた施設をもつ会場が優位に立つでしょう」

 UNミラー・フリーマンの調査資料によると、今年タイの展示セクターは前年比一二%増の六十五億バーツに成長すると予測されている。一九九八年にタイで開催されたイベント数は二十三で、一九九九年は三十三、そして今年は三十八のイベントが予定されている。これは言い換えれば、今年タイの全展示会場で開催されるイベントは、二〇%しか埋まっていないことになる。

 これに対し、香港では全展示会場で四三%のみがイベントで予約されている状態だという。またシンガポールでは二五%程度と、状況は良い。これを受けUNミラーフリーマンは「タイがアセアン地域の主要展示会場に成り得るチャンスは高いが、政府からのサポートがあればの話だ。そうすれば、シンガポールや香港と十分競い合えるポテンシャルはある」と述べている。

 海外の競争相手のほか、BITECにとっては国内の展示会場も競争相手として無視できない存在となっている。それらにはIMPACT展示センター、シリキット国際会議場、そして昨年オープンしたばかりのパタヤ展示&会議ホールなどがある。

 IMPACT展示センターはムアントンターニーに位置し、展示スペースはBITECより五千平方メートル大きい計二万五千平方メートルある。二〇〇〇年後期にはタイランド・ブランド二〇〇〇、中小企業(SMEs)フェア、バンコク貴金属・宝石フェアなどの主要イベントが開催予定されている。

 シリキット国際会議場(QSNCC)は、一九九一年一月二十四日に設立された。展示スペースは六万五千平方メートルあり、マネージメント&ディベロップメント社(NCC)によって管理されている。QSNCCは国際会議や政府関係の会議場として利用されることが多く、百八十カ国からの代表が集まったUNCTAD(国連貿易開発会議)の会場としても有名である。

 一方、BITECは今年、十五のイベントを開催する。主要イベントはアセアン観光フォーラム二〇〇〇、国際モーターショウ二〇〇〇、アジア食料品フェア、テクノロジー・フェアなどがある。

(チャットケーオ・ティアンケーオ記者)



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