口座開設、労働許可証が必要に
マネーロンダリング防止のため
六月六日より外国人が銀行口座を開設する際、労働許可証(ワークパーミット)の提示が必要となった。これまで普通預金口座と定期預金口座の開設は、パスポートさえあれば誰でも簡単にできたが、今後外国人旅行者の口座開設は非常に難しくなる。
口座開設時の必要書類として労働許可証が追加された理由は、タイ中央銀行(BOT)がタイ国内の銀行に課している業務規制に、反マネーロンダリング(資金洗浄)法に関する規制が新たに加わったため。
この規制は麻薬取引、売買春、賭博などの違法行為によって得た不正資金を口座から口座へと移し、資金の出所や受益者を分からなくさせるマネーロンダリングへの監視体制を厳しくし、麻薬ルートの解明や麻薬組織の摘発を積極的に行なっていくというもの、現時点で数千億バーツに及ぶといわれるタイの金融システム内への不正資金流入をこれから未然に防止していくためにも、口座開設時の身元確認を厳格に実施するという、麻薬撲滅などに本腰を入れるタイ政府の強い意向が窺える。
しかし、マネーロンダリングに全く関係ない人にとっては全くハタ迷惑な話。短期旅行者はもちろん、長期滞在者も口座開設ができなくなったうえ、タイ人にとっても、身分証明書のほかに戸籍謄本の提示が必要になり、はるばる田舎から銀行口座開設に出向いた人が書類不足で門前払いをうけるケースも目立ち、銀行への苦情も日に日に増加しているという。
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