iTV株取得問題 経営陣、反対派封じ込めへ
副社長を閑職に「左遷」
シン社による株取得で揺れるテレビ局「iTV」で、経営側は、テープチャイ・ヨン副社長をニュース部門の責任者から外し、閑職の社長顧問へ事実上「左遷」した。テープチャイ氏は、英字紙「ネーション」の編集者からiTVに移籍しており、同紙の発行元であるネーション・グループ幹部、スティチャイ・ユン氏の実弟。
赤字経営が続くiTVでは経営再編計画のもと、シン社がiTV株の約四〇%を取得し、経営に参加することになったが、このシン社の大株主がタイラックタイ党のタクシン党首であることから、同テレビ局の株主であるネーション・グループは、「迅速、正確、中立と評価の高いiTVの報道姿勢が政治的な影響により歪められる恐れがある」として、シン社による株式取得に強く反対していた。 iTV内部でも、テープチャイ氏をリーダーとする報道部門がシン社の資本参加に反対を表明しており、今回の経営陣の異動命令はこの反対派の勢いをそぐことが目的とみられている。
テープチャイ氏は、今回の措置は経営陣が仕組んだものだとして、正当性があるかどうか理事会に判断を求めたい考えのようだ。
また関係筋は、iTV経営陣は、会社の機材などを個人的な目的で使用した疑いでニュース部門の幹部五人に関する調査を実施しているが、これも反対派潰しの可能性があると指摘しているという。
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