バンコク都知事選
環境問題が争点
投票は7月23日
バンコク都知事選挙に対する都民の関心が高まっているが、今月十一日に立候補届けの受付が締め切られ、合計二十三人の候補で選挙戦が戦われることになった。このうち主要な候補は、タイラックタイ党のスダラット・ケユラパン副党首、プラチャーコンタイ党のサマック・スントラウェート党首、国家開発党のパウィナ・ホンサクン前国務相、環境専門家のカラヤ・ソーポンパニット女史、民主党が推すタワッチャイ・サチャクン氏、副都知事を務めたウィナイ・ソンポン氏の六人とされる。
これら候補の公約であるが、「バンコクは水質汚染、大気汚染といった問題に直面しており、その解決が最優先課題だ」と、全員が環境問題への取り組みを前面に出しているのが、今回の選挙戦の特徴だ。
バンコクは交通渋滞は世界的に有名であるが、タワッチャイ候補は、「交通警官が白いマスクをして仕事をしなければならないような現在の状態は早急に改善しなければならない」と指摘。同候補によれば、排ガス問題の元凶は整備不良の路線バスであり、バンコク都庁は陸運局と協力して、バスだけでなく、大型トラック、タクシー、一般の車の排ガスを検査し、黒煙を吐き出す車を一掃する必要がある、と訴えている。
一方、スダラット候補は、「タイラックタイ党としては、交通渋滞を緩和することで大気の浄化が実現できると考えている」と述べる。渋滞による不完全燃焼が排ガス汚染につながっているという見方だ。同候補は、渋滞解決策のひとつとして、インセンティブを付与したうえで、バンコク中心部の工場を郊外に移転させることを提案している。
パウィナ候補も公害がバンコクの直面する深刻な問題のひとつ、という考えだ。同候補は、水質汚染問題解決を優先事項に掲げており、「都知事に当選したら、四年の任期中に四カ所に汚水処理施設を建設する」と公約している。
ウィナイ候補は、「公害の中でも騒音問題が都民の生活に悪影響を及ぼしているため、その解決が急務だ」と指摘。「どのような場所であれ騒音が八十デシベル以上であってはならない」というのが同候補の主張だ。
カラヤ候補は、環境専門家として、これまでにも度々公害問題について発言しているが、先に行われた主要候補者の公開討論会では、「私たちに必要なのはクリーンな空気だ。汚れた空気はじわじわと私たちの体を蝕んでいる」と力説した。
今回のバンコク都知事選は、来月二十三日の投票日に向け、環境問題を争点に各候補による激しい選挙戦が展開されるものと予想される。
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