携帯電話にウイルス感染?
タイでも問い合わせが殺到
世界中に広がった「アイ・ラブ・ユー」ウイルスはまだ記憶に新しいが、今度は携帯電話機に送信される初のウイルスが発見された。この影響でタイでも様々な噂が飛び交っており、携帯電話サービスを行う通信事業者にも問い合わせが殺到している。
このウイルス「BTS―TIMOFONICA」はスペインで発見されたもので、ネットワーク外部から積極的に侵入し、自己繁殖を繰り返しながらネットワークに広がっていくワームに分類される。「アイ・ラブ・ユー」と同様にビジュアル・ベーシック・スクリプト(VBS)で記述されており、OUTLOOK98と2000のアドレス帳に記載されたすべての宛て先に、自分自身を含んだ電子メールを送り付けて繁殖するというものである。
このワームが今までのと異なる特徴は、携帯電話のメールアドレス(一般的には〈電話番号〉@〈電話会社のサイト名〉)を標的にメール送信を行う点で、電話番号の部分をランダムに作成してメールを送信する。メールを受信した携帯電話上でワームが活動することはないが、受信者は長文のメールが送られてきたのと同様の迷惑を被ることとなる。ちなみにその内容は、スペイン語で書かれた政治的メッセージであるという。
現在このワームは、スペインの携帯電話会社「モビスター」のユーザーアドレスのみを対象にしてメールを送信しており、他国での被害報告はされていない。しかし専門家によれば、電話番号をそのままメールアドレスとして使用する形式をとっている携帯電話サービスであれば移植は可能であり、またVBSは変更が容易なため「ラブレターの時のように多くの類似種が出回る可能性がある」と監視の必要性を呼びかけている。
タイでもこの影響から「着信時に携帯電話のディスプレイに「NOT AVAILABLE」と表示されたら、絶対それを受けないこと」との電子メールが出回り、一部で話題となっている。携帯電話サービスを行うアドバンス・インフォ・サービス(AIS)も「これに関する問い合わせは最近増加している」と述べており、「誤解が広がらないよう、詳しく説明して対処している」という。一方、トータル・アクセス・コミュニケーション(TAC)は、そのような問い合わせは今のところ受けていないと話している。
(工原 友博記者・ティアンケーオ・チャットケーオ記者)
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