総 合

バンコク都知事選
サマック氏が議員辞職

「選挙資金は友人のカンパ」


 来月二十三日に投票が迫ったバンコク都知事選に出馬するため、野党の大物、サマック・スンタラウェート氏がこのほど下院議員を辞職した。プラチャーコンタイ党党首を務めるサマック氏は、バンコクの全戸に自分の政策を記したパンフレットを配り、今月九日から本格的に選挙キャンペーンを開始することにしている。しかし、サマック氏は、資金が十分ではないため、ほかの立候補予定者のようにラジオ、テレビのスポットで有権者に呼びかけるような派手なまねはできないという。

 また同氏は選挙戦のためにタイ党のスチャート・タイチャルン議員から支援援助を受けるとの一部報道を全面的に否定した。同議員は商業銀行「バンコク・バンク・オブ・コマース」の不正融資疑惑に関わったされる人物。サマック氏は、「自分の信用を落とすことを目的とした中傷だ」と指摘するとともに、「選挙資金はすべて友人たちが十万バーツ〜二十万バーツずつ出してくれた浄財で賄われる」と説明した。

 サマック党首は雄弁、多弁で知られ、また、熱しやすい性格であるため時には売り言葉に買い言葉で批判を浴びたこともあるが、「私は変わった。寡黙に仕事に専念する」と述べて、反対陣営から挑発されても冷静さを失わない自信を示した。

 七三年に初めて下院議員に当選し、議員生活二十余年になるベテラン政治家、サマック氏は、来月のバンコク都知事選で当選を果たせなかった場合、政界から引退すると決意だという。



[BANGKOK SHUHO]