タイ中銀 不良債権整理で「楽観論」
不良債権率、年内に7.4%へ
ピシット副蔵相はタイ中央銀行(BOT)による金融機関の不良債権額公表後に行った記者会見で、「貸倒引当金の全額繰り入れや貸倒償却などが予定通り進めば、年内に不良債権率は現在の三六・四七%から七・四%まで低下する」と述べ、金融システムの今後の回復に楽観的な観測を示した。
中銀によると、昨年のピーク時には四七・七%に達していた不良債権率だが、四月中に五百四十五億バーツの不良債権がリストラされたため不良債権総額は一兆九千五百億バーツに減少した。また不良債権率は前月比〇・七六ポイント減の三六・四七%となり、昨年五月より十二ヶ月連続で低下している。
しかし、不良債権率は継続的に減少傾向を示しながらも、月単位での減少ペースは過去数ヶ月一%未満。今後不良債権処理を加速させていきたい中銀にとっては最大の不安要因となっている。中銀は全行の資産管理会社(AMC)設置を早め、AMCへの不良資産の早期移行を実現することで、ペースアップを図っていく意向だ。
だが現在法廷で係争中となっている不良債権の累積額は一兆バーツに及ぶことや国有銀行の不良債権処理が遅々として進行していないことなど今後の課題が山積みとなっているため、銀行筋では中銀予測を疑問視する見方が強まっている。
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