総 合

教育省奨学金 借りっ放し8万人

返済の徹底を検討


 教育省は奨学金を貸与した学生の多くが、卒業後の返済義務を怠っていることを憂慮。来年より奨学金受給者の身分証明書または住民票に、バーコードで返済義務に関する情報を盛り込むことを検討している。

 奨学金制度を監督するブンラット・ウォンヤイ教育副事務次官によれば、昨年も返済すべき約二万四千八百人のうち四六%に当たる一万一千四百人が払っておらず、返済を怠っている受給者はこれまでに八万人に上るという。

 政府は九六年に国家教育基金を設立して以来、政府系のクルンタイ銀行を通じ、一千億バーツの奨学金を貸与してきた。受給者は卒業後、受け取った奨学金を同銀行に返済することになっているが、強制する法律がないため返済を怠る受給者が増えている。

 国家教育基金は「このまま放置すれば、新たな受給者がますます返済を怠るようになり、今後の貸与が困難になる」と警告している。教育省では、受給者による返済が困難な場合は、その保護者に請求するなどの措置も必要としている。

 今年、国家教育基金の奨学金には九十三万百七人が応募したが、そのうち貸与されることになった学生は一一%の十万四千四百五十九人にすぎない。この中には昨年、貸与が見送られた生徒も含まれる。ブンラット副事務次官によれば、今年の奨学金予算は二十一億三千四百万バーツで、たとえ不十分でもこれ以上の追加は見込めないという。同副事務次官は「銀行から融資を受けるにしても、利率が高い上に、これまで貸与された奨学金の返済率が芳しくないことを理由に銀行側が貸渋っている」と述べている。




[BANGKOK SHUHO]